次の場所へ行こう

海がすぐそこの半島部の小規模校に勤務。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 2016年に「教室『学び合い』フォーラムin宮城」を仲間と共に実施し、「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定、教育実践研究サークル「あすみの会」事務局。

ゆっくり走ろう

 「とにかく、焦らずにゆったり進めていこう。」

 

これが職員室内の共通認識。

 

 

 学校再開は6月。

そこの向けて5月の後半2週間の中に登校日が4日。その4日の中で、友だちとの関わりをもう一回つなぎ直すきっかけを作ったり、一緒に学ぶ感覚を味わったり、そして何より私たち教員がしっかり子どもたちのことを見て、聴いて、ってことを大事にする、そんな期間。

 

 4月の入学式、始業式からの1週間だけ「1学期」があってその後が長い臨時休業。いよいよ「6月再開」となって、私たち教員は、なんか「うれしくて」焦る気持ちにもなりがち。

 

 「子どもたちのために!」って。

 

  臨時休業中は、目の前に子どもたちがいなくて、自分たちができることが限られるような気がして、なんとなく悶々としていた日々を過ごしていたから、いざスタート、となるとダッシュ掛けたくなるのが、まあ、心情。ずっとアイドリングをかけていたから。時々空ぶかししながら笑。

 

 でも、子どもたちにしてみれば、実はまだ始まっていないんだと思います。(私たちが思っているほど、きっと焦ってもいないかも)

「友だちと会えてうれしいなあー」

きっとそういう感覚が一番強いこが多いんじゃないかな、というのがこの登校日期間中を見ていて感じること。それに学びに対する準備も、一人一人大きくバラバラ。

 そんな時に、先生たちがダッシュをかけてきたら、ずれが大きくなっていきそうです。

 

 だから、私たちは、「4月をもう一度過ごす」気でいいんじゃないのかな…と思います。

 

 そんなこともあっての、

「とにかく、焦らずにゆったり進めていこう。」

ということ。

 

 

 私たちの仕事の中心の1つは

「俗世間に左右されず、近づき過ぎず離れすぎずにその子の様子をよく見てサポートし続けること」

でもあると思います。

 

 まずは、しばらくの間、ゆっくり温める。お互いの関係性をなめらかにしていく、そんな期間が6月上旬かな。

 

 それができていくと、放って置いても6月後半から2次曲線的に加速していくでしょう、そんなふうに自分たちと子どもたちを信じていきましょう。

 

 

 そんな意味での

「ゆったり進めていこう」。

 

「ゆっくり走ろう」。

 

f:id:motoryou:20190525111717j:plain