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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「軸はなんだ?って考えられるようなキミたちになってほしいんだな、私は。」

 小中併設校のよさの1つに、数年先の感じも考えられること。

 

 中学校3年生は今、受験直前。きっと緊張感も高まっています。

 

私の目の前には卒業を前にした6年生。

 

「今、中学校3年生は高校受験前なんだよね。」

「それぞれ受験する高校は違うし、キミたちも中3になったら高校に行くのか行かないのか、行くとしたらどの高校に進みたいのか、またはどんな仕事に就きたいのか、そんなことを選択する時期がくるってことだよ。」

「中3になった時に伝えても遅いから、今言っておくね。『勉強はチーム戦』なんだよ。」

 

「戦うんすか?笑」

と〇君。

「いやいや、そうじゃなくて笑。まあ、一人で立ち向かうんじゃないよってことかな。」

「つまり、それぞれ違う高校を受けるとするよね?そうだとしても、『みんなで頑張って、お互いの願いを叶えような!』ってお互いに支え合うように努力できるチームであれ、ってこと。そうすることが自分も友達も力が伸びるってこと。反対に『おれはここを受けるから』『私はここを受験するんだから』『一人で頑張るしかない』なんて考えると、なかなかツライし不安になるし、だから力も伸びにくい。」

「だから『みんなで』やるんだよ。」

 

「みんなはどっちのクラスになりたい、なれるといい?」

 

「そうだよね。ほら、今は図工で作品をつくっている人が3人、早く完成したから算数をやっている人が1人でしょ?やっていることは違っても、『今やること、やりたいことに一生懸命になる』ってことは共通だよね。これが『軸』だよ。振り返りで言うと『収束』の『大切なこと・重要ポイント』と同じようなものかな?」

「やっていることが違っても、つまり受験する高校が違うとか,進学するとかしないとか、そういうことじゃなくて『私たちの今の軸はここだね、ここにしようね』って見付けられるようになりなよ、ってこと。(^^)」

 

「まあ、最終的な軸は『幸せな気分』『楽しい』『笑顔になる』とか、そういうことなんだと思うけどね。」

 

「軸はなんだ?って考えられるようなキミたちになってほしいんだな、私は。」

 

 そんなお説教をしてしまいました。

 

 もうすぐ中学校進学だし、今のうちに私が伝えられることを小出しに、場面を変えてエピソードも変えて伝えていきたい。

 

 でも、そういうことを実感できる体験をプログラムして、問いを投げかけるほうが大切だと思うけど。伝える、以上に。

 

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