小中併設校のよさの1つに、数年先の感じも考えられること。
中学校3年生は今、受験直前。きっと緊張感も高まっています。
私の目の前には卒業を前にした6年生。
「今、中学校3年生は高校受験前なんだよね。」
「それぞれ受験する高校は違うし、キミたちも中3になったら高校に行くのか行かないのか、行くとしたらどの高校に進みたいのか、またはどんな仕事に就きたいのか、そんなことを選択する時期がくるってことだよ。」
「中3になった時に伝えても遅いから、今言っておくね。『勉強はチーム戦』なんだよ。」
「戦うんすか?笑」
と〇君。
「いやいや、そうじゃなくて笑。まあ、一人で立ち向かうんじゃないよってことかな。」
「つまり、それぞれ違う高校を受けるとするよね?そうだとしても、『みんなで頑張って、お互いの願いを叶えような!』ってお互いに支え合うように努力できるチームであれ、ってこと。そうすることが自分も友達も力が伸びるってこと。反対に『おれはここを受けるから』『私はここを受験するんだから』『一人で頑張るしかない』なんて考えると、なかなかツライし不安になるし、だから力も伸びにくい。」
「だから『みんなで』やるんだよ。」
「みんなはどっちのクラスになりたい、なれるといい?」
「そうだよね。ほら、今は図工で作品をつくっている人が3人、早く完成したから算数をやっている人が1人でしょ?やっていることは違っても、『今やること、やりたいことに一生懸命になる』ってことは共通だよね。これが『軸』だよ。振り返りで言うと『収束』の『大切なこと・重要ポイント』と同じようなものかな?」
「やっていることが違っても、つまり受験する高校が違うとか,進学するとかしないとか、そういうことじゃなくて『私たちの今の軸はここだね、ここにしようね』って見付けられるようになりなよ、ってこと。(^^)」
「まあ、最終的な軸は『幸せな気分』『楽しい』『笑顔になる』とか、そういうことなんだと思うけどね。」
「軸はなんだ?って考えられるようなキミたちになってほしいんだな、私は。」
そんなお説教をしてしまいました。
もうすぐ中学校進学だし、今のうちに私が伝えられることを小出しに、場面を変えてエピソードも変えて伝えていきたい。
でも、そういうことを実感できる体験をプログラムして、問いを投げかけるほうが大切だと思うけど。伝える、以上に。