この前、算数で巻き尺を使って長いものの長さを測る、という活動をしていて。
外に50mのそれを持ち出して、
「校庭の縦と横を測ってみようか」
という話になりました。
「そっち、押さえててねー」
っていいながら、巻き尺をびーーーー、と伸ばしていくA君。
すると、端を押さえていた、B君が
「あーーー!」
と声を上げます。
「え?どうしたのー?」
って聞くと
「綿毛ーーー!。綿毛が落ちてます!」
と。
巻き尺の端を合わせた近辺に、たんぽぽの綿毛を発見したのでした。
その日の朝、「たねがとぶ」という絵本を読み聞かせの時間にみんなと読んでいたから、かもしれません。
たんぽぽの綿毛(たね)が地面に落ちていること自体は、考えてみれば、そんなに珍しいことではないんでしょうが、でも、私にとっても「地面に落ちている綿毛」をまじまじと見たのは、そういえばあまりないことに気が付きました。
たんぽぽの綿毛、というと「白く、まるく付いているあれ」であり「ふーー、と飛ばすあれ」なイメージだから。
でも、たんぽぽの綿毛自身にとっては、地面に落ちてから先、がとっても大事。
地面に落ちたたんぽぽの綿毛に、思わず注目し、なんか新しい発見をしたようなそんな不思議な感覚を味わいました。
「地面に落ちたたんぽぽの綿毛」に目を向けたB君に、なんか感謝する、そんなときでした。