■さもないことを大切にする、とは
先日、お世話になっている保育士さんとお話する時間があった。
その会話の中で
「さもないことを大切にする」
という言葉を聞いた。
「さもないことを大切にする」とは…。
特別じゃないことが、「さもないこと」だろうな。
当たり前に、毎日ふつうにしていること。
当たり前のことや、ふつうにしていることは、それがそもそも日常だから、あまり深く意識はしないことも多い。
「なんのためにそれをするのか?」とか。
当たり前にしていることと、大切にしたいことが常に一致していればいいんだよね。
当たり前にしていることの中には、きっと大切にしていること、があるに違いない。
そこに無自覚になってしまうことがよくないだと思う。
そんな思考停止が続いてしまうと、その「当たり前にしていること」と「大切にしたいこと」の間にもだんだんずれが出てきそうな気がする。
そして、人それぞれ考え方や価値観が違うから、ときどきみんなでオープンに話ながら一点をどこに置くかを確かめておくことって必要になる。
余裕がなくなってくるとそういう時間をとれなくなる、とらなくなる。すること、すべきことが全面に出過ぎて、「大切にしていること」が見えなくなっていくことにもつながっていきそう。
毎日当たり前にしていること、大切にしていることを時々、言語化して振り返ってみたり、仲間と一緒に話して共有したりする、そんな時間ってやっぱり大切だな、と感じる。
「さもないことを大切にする」ってそういうことだな。