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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

登れるときが来るまでまつ

 保育園の園長先生との話の続き。

 

「孫がね、ようやくつかまり立ちをするようになったの。それで、あるとき、ベッドに登りたくてしょうが無い感じで、その周りをぐるぐる歩いて何とかして登ろうとしているのね。登れない時には、簡単にこっちで登らせちゃいけないと思うんだよね。登れる時がやがて来るから。そうして、ようやく登れるようになると、やっぱりベッドから降りるときも慎重になるんだなあ、って見ていると思う。そろそろと後ろ向きに降りるとか。どんな危険がありそうかも、自分で分かるみたいにねー。」

 

「『登りたいの?、はい』なんて簡単に手助けして登らせてしまうと、ベッドから落ちる、なんてことも起こりそうなんだよね。自分で登ったからこそ分かる感覚ってある気がするんだなあ。」

 

 自分で登れるようになる時がくるまで、待つ。待つからこそ、本当の意味で身につくことがあるのかもしれない。

 

 簡単に手助けしていないか?ってことを感じたエピソード。

 

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