「棟梁」(小川三夫 著)という本。
「言葉では無理やな」
から始まります。
小川三夫さんは宮大工の棟梁。
「人に任せ、人に譲ることで、伝統の技を生きたものとして伝えていけ。」
「守ってきた技は文字や数字では残せないもんや。人から人へ、『手や体の記憶』として受け継いできたんや。人に技を記憶させるのが修行や。その一端を担ってきた者の思いや。」
だから 小川さんは「一緒に暮らして、一緒に仕事をする。」
生きたもの、として伝える。そうでないと意味がないってことだなあ。
「伝えたからね」
ではないってことだな。