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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

大事なことは何か?何ならできるか?何はできないか?

 震災の日。

 

 9年前。

 その時は、3年生の担任でした。午前中は天気が良くて、温かな日射しがあったと記憶しています。そんな中、3年生の何人かと休み時間に音楽をかけながら縄跳びをしていたんですよね。

 

 それが、震災が起こる「前」のことで一番よく覚えている映像。

 

 

 その次の映像は、まさに地震が起こった時。帰りの会のあと、教室にいて突然地震が起こりました。

 一瞬

「え?何?」

と思って、そうしているうちに、まるで…なんだろう…遊園地の何かのアトラクションにでものっているような感じで横だったり縦だったりに大きく揺らされて。

 

 暴れる教卓を押さえながら、教室後ろに並べていたたくさんの国語辞典がばたばたと落ちるのを見ていた、子どもたちの机やいすが、左に右に動き回っているのを、

「あれ?あれ???」

って見ていた、そんな感じでした。

 

 

 今はコロナウイルスで、また世の中大変な状況です。

 学校も臨時休業が続いています。

 

 先日、職場の話し合いで、

「できることとできないことがある。だからできることを探っていこう。」

「何ならできるか、それを考えよう。」

「できないことは、今はできない、と割り切ろう。」

 

 そんなミーティングを行いました。

 

 震災当時を経験している私たち。

ある意味、何をもっとも大事にしないといけないか、が分かっています。

 

 

 それを思い出せばいいんだ、と思います。

 

 あの時、私たちは何をこそ大事にし、守ったのか。

 何が「なくても困らない」ものだったのか。

 

 「なにを一番大事にする?したい?」

「何ならできる?やれそう?」

「できないことは何?」

 

 そんな問いをもつことだな。

 

 人にはそれぞれ力があるから、そんな問いにたいする応えも違います。だから、いろんなことができるんだと思います。

 

 

 「こんな状況下でも、できることがある、それを探る。それが震災から私たちが学んだことだ。」

という学校のリーダーの言葉には、まさに力があると思っています。

 

 校訓「たくましく生きよ。」

 

 

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