物語を真ん中に置いて、子どもたちと一緒にあれこれ対話するのが、とても楽しい。
私も一緒に考えながら
「なるほどー」
「へー、そうとも言えるよね…」
なんてやっている。
帰る前のの振り返りは
「今日のクライマックスは?」
なんて聞くんですけど、ここのところ
「ごんぎつね!」
って言っているから、それなりに充実しして「ごんぎつね」で遊んでいるんだなーと思うとちょっと楽しい。
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Mはわたし。
C:ごんは「いいことをした」って思ったんですよ。でも素直に「いいこと」っていうんじゃなくて、自分のことなんだと思うんですよね…。
M:というと?
C:「自分がいいことをした」であって「兵十にいいことをした」じゃない…。兵十になんかしないとな…とは思ったんだと思うけど。
C:もう、ピンときたんだと思います。猪突猛進。「おっかあはうなぎが食べたい、って思っていたんだ,ってことにもう、ごんの中ではなっちゃっていたんだと思います。だからいわしを見て、『いわしでいいか!』みたいに考えて、即行動、しちゃって。」
C:それで投げ込む。兵十のことを考えずに、投げ込むわけですよね。あとあとのことは考えずに、今のことだけ考えて。あとのことは全然考えていない…。
M:なんでそうなんだろうね…?
C:うーん、性格的に…いたずらが好きってわけでもないんだと思いますけど。「つぐない」をしなくちゃ、って思ってしまって。うなぎのこととおっかぁが死んだことは関係ないかもしれないし。でも、ごんはもう、「つぐない」をしなくちゃ、ってことになっちゃっていて。勘違いの上に勘違いをしている感じ。それですぐ行動しちゃう。「こうに違いない」って感じで。
M:なるほど。そうだね。
C:ごんはつぐなおう、って気持ちはあるんだけど、結果的に相手を傷つけてしまうんでうよね。気持ちはあるけど「やさしい」になれない、うーん、やさしい、がどういうことか分からないっていうか。
続く…