■人には物語あり
今日は、磐梯町のホワイトボード・ミーティング®練習会でした。
6月から月に1回のペースで、ゆっくり練習会を重ねてきています。
後半は、会津若松市で防災教育コーディネーターとして活躍している方に、
「○○さんの防災教育について」というテーマのもと、私がインタビューする形で、ホワイトボード上に書いていきました。
「どんなことをされていますか?」
という問いからお話を聞きはじめると
「なにをきっかけに防災教育に関心をもったかというと」
「なんのために、防災教育が大切だと考えているか」
「これまでどんなエピソードがあったかというと」
などなどが自然に話が深まっていきます。
「防災教育で大切にしていること、したいこと」
「今まで経験してきての強み、課題と感じていること」
「これからどうしたいか、どうなるとよいか」
まで含めて、約15分くらい。
学生時代から今日までの流れが、ホワイトボードの上に。
そこから、参加者同士のやりとり。
閉会後、参加してくださったある方が、
「なんか、あれですよね、こんな短時間でこれまでの一生…というか人の人生が感じられるなんて初めてです。」
と言っていました。
「うん、人には物語あり、だよね。」
人が一人、今ここにいるには、もう、膨大な物語があります。それは今日の防災教育コーディネーターさんだけでなくて、あなたにも私にも。誰もでも、今こうしていること、こう考えること、こう判断すること、の背景に「物語」の蓄積がありますよね。
「あの人は○○だから」
「いつも○○だから」
「あの人は…」
気持ちに余裕がなくなると、私たちは、案外自分の物差し、自分の物語からだけ人を決めつけてしまいがちになってしまいます。
これまでの、それぞれが紡いできた、背負ってきた物語。そこへの想像力。そこを忘れないようにしたいなあ、と思う、今日の言葉でした。
そして、もちろん、子どもたちに接することも多い訳ですから、彼らの「物語」にちゃんと耳を傾けないとね、とあらためて。