次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■神様、ありがとう!

 今日は、ホワイトボード・ミーティング®チーム石巻の「気軽な勉強会」でした。

やや早目に会場に着いて、準備をしていました。

 

(今日はホワイトボードが2枚いるかもなあ…)

と思ったので、

(もしかしたら、隣の会議室から1枚借りられないかな…)

と思ったのでした。それで、隣の会議室に顔を出して、

「あのー、ホワイトボードって使います?、もし使わなかったら、お借りできないかと…」

とお願いしていたら、

「あら?もとかわせんせい?」

とその中の一人の女性に声を掛けられました。

 

 マスクもしていたので、最初、よく分からず

「あ?はい。そうですが…」

ってこたえると

「RとNの母です!」

と。

「ええ!!」

 

 10年ほど前、つまり前々任校で受け持った2人の子のお母さんでした。なんと!

「えー、びっくり!今はどちらに?」

なんて話から、お母さんはスマホから今の2人の写真も見せてくれました。

「おおー!変わってない!(^_^)」

 当時の面影のまま、高校生になっている2人。いやあ、なんかうれしい。

 

 「あの1年は、2人にとって大きな転機の1年になったと、ほんとに思うんですよ。学校が楽しい、って感じられて、本当に変わったんです。今でも感謝しているんです。」

と言ってくださいました。

 

 久しぶりに、それも偶然会ったので、ちょっと多めに言ってくださったとは思いますが、それでも、うれしいものです。本当に有り難いです。感謝するのはこちらの方。

 

 当時は、西川純先生の『学び合い』×ファシリテーションを本格的にクラス運営に取り入れていた時期でした。子ども同士がいつもごちゃごちゃと関わり合いながら学んでいたり、教室に(こっそり)ベンチを持ち込んでサークル対話をしたり、畳と座卓とか、大量の本を持ち込んで教室を図書館っぽくつくっていたり…そんな時期でした。

(おお、そうだったなあ、と思い出した笑)

 

 おとなしめの彼らでしたが、自分の「好き」や「得意」を出しながら、元気に学んでいてくれたようにも思います。

 

 たまたま、この日が「勉強会」で、たまたまホワイトボードが足りず、たまたま隣の会議室に声を掛け、そしてたまたま気付いてくれて…の「たまたま」が幾重にも重なっておきた、まさに「神ってる」。

 

 なんとなく、流れが悪かった今週でしたが、一気に上昇気流に乗れる、乗ろう、と思える出来事でした。

(やっぱり、自分が中心に据えている軸に関しては、間違ってはいないな。)

と、そのお母さんから気付かせてもらった、そんな時間でした。

 

 神様、ありがとう!です。

 

 それにしても、教員は、子どもや保護者から、エンパワーされるんだな…と思います。ありがたい、そして幸せなしごとだな、と思います。

 

 さて、流れを変えていきますか。