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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「創る」を楽しみたい(^^)

 

 新学期が始まっての3日間が終わりました。

私にとって充実の3日間。

 職員室でも地域との協働という面でも、次年度に向けてのきっかけをつくれたから。

 次年度の教育計画作成のための準備が始まっていますが、次年度は新学習指導要領が実際に施行される年。今まで、それを見据えながら情報提供や具体的な準備を進めてきました。「学校教育目標ワークショップ」もミーティングを重ねながらの「総合的な学習の時間」のカリキュラム作りも、可能な限り対話型の会議(ツールとしてはホワイトボード・ミーティング®を活用)してきたことも、学校教育目標と学習指導要領のつながり、その具体的なイメージの共有を図るためでもありました。

 学習指導要領総則には
「どのような未来を創っていくのか」
「どのように社会や人生をよりよいものにしていくのか」
を目的に
「自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるようにする」
とあります。

「創る」です。

 ここ雄勝地区での地域協働のあり方の模索も、そこから導き出されるもの。地域は一番身近なリアルな社会だから。雄勝小中学校で言えば、雄勝地区のリアル(ひと、もの、こと)のホンモノから学ぶ、そして「創る」。そんなふうにできたら最高だな、思います。そこを目指したい。


 もちろん、それは絶対に一人ではできないことですし、そもそも一人でやることではありません。だからまずは大人が「協同」「協働」することを大切にしたい。そしてそのリアルな姿(チャレンジや試行錯誤、右往左往)のリアルを正直に、格好付けずに子どもたちの前に示し続けることができるか、そういうことが問われているように私は感じています。

 
 学校は開校3年目を終え来年度は4年目に入ります。次のフェーズに入るために校長先生からは、「これまでの積み上げをベースに、ここならでは、を活かした学校づくり」の指針が示されました。震災後、ここに新たに学校を再建するために多くの方々の願いと知見を集めてつくった「学校づくりのコンセプト」。ここを本気で実現していくためのプロジェクトってことだと私は理解しています。わくわくです。

 そこに向けての職員ミーティングも始まり、目的、目標の共有も始まっています。3学期は、出された具体的なアイデアを「試行」しながら「余白を残した」次年度計画を作成します。それも始まりました。


 私は、というと、より身近な施設に飛び込んでみることからスタート。近隣の老人福祉施設社会福祉協議会事務所へ。ゆっくり今後についておしゃべりすることができました。
ある社会福祉士さんは
「ぼくらの仕事は、ソーシャルワーク。その人その人が立ち上がるきっかけになるようにエンパワーする。それをミクロでもマクロでも」
「ソーシャルインクルージョン
と。

「それって、教員も同じですね、メインに活動する場が異なるだけで。」
「ほんとほんと!」
と一緒に笑い合いました。

 学習指導要領総則にもある
「どのような未来を創っていくのか」
「どのように社会や人生をよりよいものにしていくのか」
を目的に
「自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となる力を身に付けられるようにする」

 これを、地域の方々とより具体的な場で体験できる場作り(のきっかけ作り。それが、「地域連携担当」としての役割、なんだけど、そこを「役割」で括ることなく、自分自身が楽しんで、みんなにも楽しんでもらう、そんなことができたらいいし、そんなプロセスを「より足下で」「今までのやってきたことと重ねたり掛け合わせたり」してつくっていくことが3学期の私のチャレンジ、楽しみ。

 チャレンジ、試行錯誤、右往左往を楽しめる「余白」、大事。「創る」ためにはそれが大事。

 

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