「まだまだだな…」
そう明るく(トータルでは)思えるようになっているってことなんだよなあ、と思っています。
完璧だとか、俺(たち)すごい、とか、もうできた、とか、もう分かった、とか。
そこで自分自身が満足しちゃったり、または他者からの評価なんかでそれを「維持しなくてはならない姿、状態」みたいに止まってしまったら、そこからはもう、学ぶことよりも守ることが優先になってしまいそう。
できることしかしない、言われたことしかしない、見栄えがいいことしかしない…。
数値に出やすいことしかしない(すぐに儲かる、すぐに点数になる…)。
地域柄、仕事柄、いろんな職人さんとお話させていただく機会があります。「職人さん」っていうと、ものづくりをしている方をイメージしますが、今の私は、漁師さんだって農家さんだって、お医者さんだって、介護職の方だって、みんな職人さんです。
実に、自分の仕事に誇りを持ちながら、日々やれることを積み上げ、そしてそこで満足していない。そんな方々。
実は、そういう方、身の回りにたくさんいます。そして、そういう「職人さん」は箔を「与えられる」のを嫌う傾向がある気がします。
「自分が満足するか否か」「自分がいいと思うかどうか」
それが規準。
学校の教員だって、職人だよね。職人を目指したい。
「自分の仕事に誇りを持ちながら、日々やれることを積み上げ、そしてそこで満足していない。」
私が、地域の方々とたくさん話したり、過ごしたりすることが楽しいと感じるのは、そこをダイレクトに感じられる方々にたくさん出会えて
「いやあ、まだまだだなあ、わたし…」
ってがっかりしながら、それでも、
「しかし、今日はこんなことが学べたなあ。」
って思えるから。
誰からも特段褒められないし、そんな必要もないし、でも楽しいからただやる。
職人、だな。
大人が「職人」になって、子どもたちの前に立つ、立てるように努める。
それだけでいいじゃないか、と思った。
そして「職人」には「師匠」がいる。
あ、そうだ、私には師匠が複数いる。それだな。
師匠方のは、まだまだ、ぜんっぜん追いつかない…笑。
きっと追いつけないな、それでいいけど。