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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「職人」として、立ちたいんだ

「まだまだだな…」

そう明るく(トータルでは)思えるようになっているってことなんだよなあ、と思っています。

 

 完璧だとか、俺(たち)すごい、とか、もうできた、とか、もう分かった、とか。

 

 そこで自分自身が満足しちゃったり、または他者からの評価なんかでそれを「維持しなくてはならない姿、状態」みたいに止まってしまったら、そこからはもう、学ぶことよりも守ることが優先になってしまいそう。

 

 できることしかしない、言われたことしかしない、見栄えがいいことしかしない…。

数値に出やすいことしかしない(すぐに儲かる、すぐに点数になる…)。

 

 

 地域柄、仕事柄、いろんな職人さんとお話させていただく機会があります。「職人さん」っていうと、ものづくりをしている方をイメージしますが、今の私は、漁師さんだって農家さんだって、お医者さんだって、介護職の方だって、みんな職人さんです。

 

 実に、自分の仕事に誇りを持ちながら、日々やれることを積み上げ、そしてそこで満足していない。そんな方々。

 

 実は、そういう方、身の回りにたくさんいます。そして、そういう「職人さん」は箔を「与えられる」のを嫌う傾向がある気がします。

 

「自分が満足するか否か」「自分がいいと思うかどうか」

 

それが規準。

 

 

 学校の教員だって、職人だよね。職人を目指したい。

「自分の仕事に誇りを持ちながら、日々やれることを積み上げ、そしてそこで満足していない。」

 

 私が、地域の方々とたくさん話したり、過ごしたりすることが楽しいと感じるのは、そこをダイレクトに感じられる方々にたくさん出会えて

「いやあ、まだまだだなあ、わたし…」

ってがっかりしながら、それでも、

「しかし、今日はこんなことが学べたなあ。」

って思えるから。

 

 

 誰からも特段褒められないし、そんな必要もないし、でも楽しいからただやる。

 

 職人、だな。

 

 大人が「職人」になって、子どもたちの前に立つ、立てるように努める。

 

 それだけでいいじゃないか、と思った。

 

 

 そして「職人」には「師匠」がいる。

 

 あ、そうだ、私には師匠が複数いる。それだな。

 

 

 師匠方のは、まだまだ、ぜんっぜん追いつかない…笑。

きっと追いつけないな、それでいいけど。

 

 

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