■まだまだ分からないことだらけ、と思う、そんな進歩
「分かった気になってはいけないよ」
「足下をもっとみよう、地域の理解はそこだ。」
ある方からそんな言葉をいただいて、実はけっこう心に留めている。
それは、私にとっては「解像度をあげる」って作業。そこを精緻にしていく動きをしないで「地域と学校」なんて言えないな、と自分を振り返ったから。
そもそも、昔々の「がっこうのせんせい」はもっと地域に溶けていたんじゃないだろうか。
言い悪いは抜きにしても。
例えば、ホタテ。
雄勝と言えばホタテ、それはそうだけど。
でも、そのホタテにまつわるいろんな背景や知識、そこに関わる様々な方々の息づかいもも知らないでいて、
「雄勝といえばホタテですね」
ではあまりにも薄っぺらだよなあ、と思ったし、それは今までの自分の理解が薄っぺらだった、と自覚することでもある。
だから、昨年度から、より足下を見つめてみよう、そこにできるだけ入り込んでみようとしているってことなんだな。
でも、そこが自分は楽しいんだけど。
もちろん、それを本業である「子どもたちにの育ち」に落とし込んでいくのが目的。
どいしたら、これを活かせそうかなーって考えたりするのも楽しい。
ホタテの耳吊り作業に参加するのは昨年から数えて4回目なんだけど、これで分かったことは、
「かなりハード…」
ってこと。
今までは
「耳吊りの時期だから浜は忙しい。」
と知識だけ(言葉だけ)だったのがリアルな映像(音だったり、寒さだったり、重さだったり、たくさんの人の息づかいだったり)としてなんとなく頭に浮かぶ。
そして
「まだまだ分からないことだらけだ…」
と感じられるようになったことも進歩。
今回は、漁師さんが着るような、雨合羽?(胸まですっぽり入るオーバーオールみたいなやつ)も買った笑。
これを着るのも1回くらいじゃあれだから、また何回か足手まといにならないように参加したいなー。
あの、作業中の、言葉を交わさないでお互いの動きを察知しながらのコミュニケーションをまた感じたいんだなあ。