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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■そっと、つぶやくように

■そっと、つぶやくように

 体力運動能力テストの日。
 受け持ちの子は、朝、
「50m走で、〇秒台をだしたいんだけどなあ~」
と話していました。

 それで家に帰ってからも、ときどき、ちょっとお父さんと一緒に走ったりして、準備をしていたようだ。そういうこともその子の話や家庭との連絡の中で知っていたから、

 結果はそんな簡単には出ないだろうけど、準備をする、ということ自体に価値があると思う。

 
「いい記録がでるといいよね。そうやって目標を持つこと、そしてちょっとでもいいからそこに向けて準備をすること。それに価値があるんだと思うよ。簡単に記録は出ないかも知れないけど、そういう行動がとれる自分になっていることは他のことにも生きてくると思うんだよね。」
とさらっと話した。伝えたいことがうまく伝わったかどうかは分からないけれど。


 何気なく行っていることの意味や価値をちゃんと伝えられるようになりたいな、暑苦しくならない程度にそっと、つぶやくように笑。


 期待の50m走、残念ながら思ったような記録は出なかったようだ。
 返りの振り返りの時に、
「今日はどうだった?」
と尋ねてみたら、
「上体起こしが、なんか、すごくできたんですよ~。去年とは全然違うくらいに。見ていた友達に『はやいー!』とか言われちゃった!」
と嬉しそう。


 まあ、よかったじゃないか(^^)

 

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