次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

迷うから、いい

 「道に迷うから、脳は道を覚える」

たしか、そんなようなことを行っていた気がする。

 

 今時は、車にもナビが付いて、言われたとおりにハンドルを切っていけば目的地にたどり着ける。

 そういえば、前は車のドアのサイドポケットにロードマップを入れて、なじみがないところに行くときには時々それを取り出して道を確認したりしていた。

 交差点の名前なんかを覚えるようにして、

「あ、ここだここだ。」

なんて感じで曲がったり。

 

 私たちが学ぶのもきっと同じようなものなんだろうなあ、と思っています。

 分からない、困った、どうするんだ…そんな感じに悩んだり迷ったりするから新しい気付きもより印象づけられるのかな、と思います。

 

 分かりやすい、丁寧に教える、そういうこともいいときもあるんでしょうが、

「よく分からない…」

「困った…」

「どうやって調べる?」

なんて迷ったりしたほうがきっといいんじゃないかな。

 

 分かる、できるまでの、そういう時間的猶予はあったほうがいいな。

すぐに分かる、できる、ってそういうのはすぐ剥がれそうだもの。