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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■それしかないわけないじゃない?

 この前の体育で。

 

 うちは全校で体育をしています。1年生から6年生まで。全校で20人に満たないので。もちろん特別な支援が必要、とされる子どもも一緒に。

 

 このごちゃ混ぜの時間が好きです。(この規模なので日常もかなりそれに近いごちゃ混ぜ感なんですが)

 

 集合ゲーム、みたいなのを主担当の先生がやってくれていて。合図のあった場所に素早く集まる、みたいな内容。

(これ、動きのゆっくりな子やルールが把握できない子がはっきりしちゃうし、それが繰り返されることになったらなあ、さて…)

って内心ちょっと感じつつも。

 

 そうしたら、子どもたち、自然と声を掛けて

「あっちだー」

「こっちこっち!」

とか声を掛けていて。

 子どもたちのほうが上手だったなー。

 

 中には、いわゆる「ちゃんと」並べなくて、まっすぐ並べなかったり、寝っ転がってしまう子もいたんだけど、その子の後ろの子が自分の位置取りを変えながら

「寝っ転がりながら並んでいる!ということでー(^_^)」

ってにこにこして言いながら、その後ろにつくみたなこともあり。

 

(へー、やるなあー)

て思いました。

 こういう「ま、いっか!」みたいな「ゆる感」って私はけっこう大事だと思っています。本当だったら、まっすぐ並ぶ、とか立って並ぶ、みたいなお決まりがあったとしても、

「今は、この場合は。これでもいいじゃない?笑」

てきな、幅があるってこと。その幅を自分たちの塩梅で決めていけること。

 

 「ねばならなぬ」ことも、あるかもしれないけれど、「それしかないわけないじゃない?」的な発想。それをみんなで共有しているんだな…なんか素敵だな。

 

 私はそう思うんですよね。