■「ありがとう」
給食の準備の時間。
極小規模校なので、準備も全校と教員で一緒に行います。
1年生は、いつもは自分の給食の配膳をするくらいでいいのですが、今日は、なぜか牛乳を配る係を自分からはじめていました。
(あれ?今日は牛乳配るんだ…。今日の牛乳担当の子は…?)
どうやら、A君に仕事を譲ってくれたようでした。
お盆をもった上級生が、次々A君のところに来ます。A君は、牛乳をとって、ストローをとって、一つ一つお盆の上に置いていきます。
上級生は、みんな一人残らず
「ありがとー(^_^)」
「ありがとうね」
と彼に声を掛けていきます。
それだけのことなんだけど、なんかいいよね、と思ったのでした。
自分に対する小さなアクションに対して、それぞれが「ありがとう」を伝え合える、そんな小さなことが、ほんとうはとっても大きな、大切にしたいことなんだと思えます。
これを「ありがとう運動」なんて言ってしまうと、そうなるといきなり残念な感じになりますよね笑。
そう、「ありがとう、と言いましょう」ではないんだな。
学校にいる大人たちも、毎日毎日、子どもたちにたくさんの「ありがとう」を伝えます。子どもたちもまた同じように、みんなに「ありがとう」を伝えます。
なんということもないのですが、そこが、やっぱりなんかいいなあ、と感じたその時でした。