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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■好きなこと、夢中になれること

 ものの「しくみ」に興味津々のA君。

いろんなものに、

(これはどうなっているの?)

って目で見ている。

 

 機械の操作も大好きだし、スイッチ系も好き。だから、あっちこっちのスイッチを押してみて、どこが付くのか確かめながら

「なるほどー」

と言っている。

 

 だから、まだ1年生なんだけど、どうかな?と思って豆電球と電池ボックス、導線とかがたくさん入っているボックスを教室に置いてみました。

 やっぱり

「これは?」

ってなって、しばらくの間試行錯誤。こう?こうかな?って感じで。

 

 どうやったら点灯するのか、分かったみたいでしばらくそれで遊んでいたら、他の学年の子も教室にやってきて、

「どうやるの?」「どうやるの?」「え、すごーい」

って感じに。

 

 そうしたら、ある子も、

「私も、土日に家で試してみたい!」

って言うので、私の手持ちのそれらの道具をちょいと貸し出し。

 

 好きなことを、夢中になってやっているところに、人は集まってくるんだなーって思った次第でした。そしてそれが他者にも影響を与える、そんなサイクルがいいなと思いました。

 

 彼らが大人になる10年、20年先。自分が好きなこと、楽しいことを夢中になってやることが、誰かのこころをちょっと揺さぶる、そんな「しごと」をひとりひとりがつくれるといいな、と願います。

 

 だから、彼らには、

「まずは好きなこと、おもしろい!と思うことに夢中になっていいんだよ。」

って言いたい。