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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■あるお店で

 先日、あるお店に行きました。

 昔からある見た目、小さなお店。

 

 そこでないと、目的が足せないな、そんなふうに思っていたので。

 

 ガラガラ~と引き戸を開けて中に入って。

「ごめんくださーい…」

と声を掛けると、奥から年配のおじさんが一人。

 

「あの、この○○を作ってほしいんですけどー」

というと、それを受け取って。まじまじと見て

「ちょっとまってろ」

と。

 

 そういうわけで、店内で待つことにしたんですが、ただ、ぼーっと待っていてもアレなんで

「おいくらくらいしますかねー?」

ってなんとはなしに、尋ねたら、

「○○○○円だー、たけーと思ったら、いいんだぞ、帰っていいぞ。うちは金のことでごちゃごちゃいう奴とは商売しねえんだから。」

と。

(おお?)

っと。私は、高いも何も値段交渉なんてする気は、はなっからなかったので

「いやいやいやいやー」

と両手と首を同時に振ったりなんかして、否定否定笑。

 

 職人気質?のその方と、その後、その特殊商品についてあれこれ話したり、仕組みを聞いたり、はたまた石巻の歴史の話になったりと、しばらーく店内でおしゃべりしました。

 

  そんな中で、そのご主人

「おらあ、こんな性格だからよ、怒って帰る奴もいるし、ネットに悪口書く輩もいるんだ。んでもよ、そんなのどうでもいいんだ。商売には困らねえ。ここを頼ってくる連中が、結局たくさんいるんだ。そんな人と全うに商売するほうがいい。」

と。

 

 けっこう、こんなふうに、初対面でもお店の人と話したりするのが好きなんだなあ、と思います。商品とか、ものが介在すると俄然話しやすくなります。いろんなことが知れたりするのがかなり楽しい。

 今回は、始まり方が特殊だったけれどね。

 

 考えて見れば、コンビニなんかでも、黙って会計することはあまりないなー。

「どもー!」

くらいは行って出る笑。

 

 なんか、無言で他者に接するのは、なんかなーって気がするから。

 

 今時、変かな。

 

 まてよ、都会とかでは、そういう余計な一言、出せない雰囲気もあるのかもな~と思ったり。どうでしょう?

 

 「困ったら、また来な!」

とご主人、帰り際に缶コーヒーを1本くれました。

 

「どもー!」