先日、あるお店に行きました。
昔からある見た目、小さなお店。
そこでないと、目的が足せないな、そんなふうに思っていたので。
ガラガラ~と引き戸を開けて中に入って。
「ごめんくださーい…」
と声を掛けると、奥から年配のおじさんが一人。
「あの、この○○を作ってほしいんですけどー」
というと、それを受け取って。まじまじと見て
「ちょっとまってろ」
と。
そういうわけで、店内で待つことにしたんですが、ただ、ぼーっと待っていてもアレなんで
「おいくらくらいしますかねー?」
ってなんとはなしに、尋ねたら、
「○○○○円だー、たけーと思ったら、いいんだぞ、帰っていいぞ。うちは金のことでごちゃごちゃいう奴とは商売しねえんだから。」
と。
(おお?)
っと。私は、高いも何も値段交渉なんてする気は、はなっからなかったので
「いやいやいやいやー」
と両手と首を同時に振ったりなんかして、否定否定笑。
職人気質?のその方と、その後、その特殊商品についてあれこれ話したり、仕組みを聞いたり、はたまた石巻の歴史の話になったりと、しばらーく店内でおしゃべりしました。
そんな中で、そのご主人
「おらあ、こんな性格だからよ、怒って帰る奴もいるし、ネットに悪口書く輩もいるんだ。んでもよ、そんなのどうでもいいんだ。商売には困らねえ。ここを頼ってくる連中が、結局たくさんいるんだ。そんな人と全うに商売するほうがいい。」
と。
けっこう、こんなふうに、初対面でもお店の人と話したりするのが好きなんだなあ、と思います。商品とか、ものが介在すると俄然話しやすくなります。いろんなことが知れたりするのがかなり楽しい。
今回は、始まり方が特殊だったけれどね。
考えて見れば、コンビニなんかでも、黙って会計することはあまりないなー。
「どもー!」
くらいは行って出る笑。
なんか、無言で他者に接するのは、なんかなーって気がするから。
今時、変かな。
まてよ、都会とかでは、そういう余計な一言、出せない雰囲気もあるのかもな~と思ったり。どうでしょう?
「困ったら、また来な!」
とご主人、帰り際に缶コーヒーを1本くれました。
「どもー!」