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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■自分の「好き」×「仕事・学び」×「人に喜んでもらう」×「地域コミュニティ」

■自分の「好き」×「仕事・学び」×「人に喜んでもらう」×「地域コミュニティ」

 (これって「生き方」だよなあ…)
そんなふうに感じました。

 前回に続いて参加した以下の催し。

 

https://www.facebook.com/events/392918078404265/
https://www.facebook.com/CenterForSustainableSociety


「『漁師×化石』謎のコラボが人を呼ぶ・金比羅丸」
「海職人 高橋直
漁業を継ぎたくなかった高橋直哉さん。しかし震災後、漁業と観光を組み合わせた事業の担い手に変貌を遂げました。最近、趣味を活かした「化石掘り体験」を生み出し、新たな交流人口も創出しています。楽しみながら人を呼ぶ。その自然体の町おこしの秘密に迫ります。」


 このタイトルからも
(おお!)
です。

 「楽しみながら人を呼ぶ」
お話を聴きながら、
「人を呼ぶ」は結果的に、であって、「楽しんでいるところに人は集まる」なんだな、と思いました。きっとそういうことだなあ、と。

 「持続可能な地域づくり『シン・南三陸』」。
前回と今回で2回を通して感じるのは、
「震災があった。だからこそ…」
という思いがところではないかと私は感じています。

 ただでは起きない、そんな気概。かつてや今の苦難を「楽しさ」に変えていく、そんな
しなやかさを、私は感じます。後藤さんの回は「すべてなくなった、だからこそ」。今回の高橋さんは「新しい出会いがあった。そこからの気付きがあった。だからこそ」のような。

 震災後、ボランティアで入ってくれた方々が高橋さんにとってあたり前の風景や作業を面白がり興味をもってくれている。そしてそこで生産される牡蠣やホタテ、ワカメをはじめとする海産物を「おいしい、おいしい」と喜んでくれる、そんな様子に
「人が喜ぶと姿を見て、『ああ、質だな。量より質なんだ。』と。お客さんのリアクションが見えるようになって変わった気がします。」
と話してくれました。
「そこに漁師としての誇り、南三陸という地域への誇りが生まれたのかな。」
と語ってくれたようにも思います。

「手ぶらでフィッシング」「自由研究ツアー」「農家×漁師」「化石掘りとミュージアム」(化石ガチャの話も、むっちゃおもしろかった!)などのいろんな企画も、ほんと面白そう。
 どれも「好き」とか「面白そう!」×「南三陸らしさ」を掛け合わせたモノに見えます。

 この話を伺いながら、「県庁おもてなし課」(有川浩・著)を思い出してしまった笑。このお話の中では、「グリーンツールズム」だったけど、南三陸では「ブルーツーリズム」。(でも南三陸は、海も山も、だからブルー&グリーンツーリズムだなーって思いました。)

 自分の「好き」×「仕事・学び」×「人に喜んでもらう」×「地域コミュニティ」・

それを高橋さんは楽しんでいるように見えました。わくわくするなあ。

「すごく苦労はしました。0からだから。だから、実際におこなっているところに出かけたり、組合と相談したりしながら、試し試しです。」
「たしかに苦労もあったけど、まあ、あんまり…笑」
「誇りに思っている、自慢したい、そんなところが原動力ですかねえ?。」

「南三陸に誇りをもってるんですよ。ここで自慢できるものを探すのが楽しい。新たな発見があるとそれが一番楽しい。」

 そんなふうに話す、高橋さんです。かっこいいですよね!

 自分の「好き」と「仕事・学び」をつなげてそれが結果「人に喜んでもらう」ことになれば、とっても嬉しい。そして、
「今度は何しようかなー」
「もっと楽しくするにはどうしたらいいかなー」
「持続可能じゃないと続かないしなー」
「いろんな人と楽しみたいよねー」
「やっぱり、この地域のよさはここだよね!自慢したいねー」
「他の地域も、そこのよさがあるなー、学びに行って今度楽しみたいなー」

そんなことを考える人、(あ、それでいいんだ…)って思える「地域の『ふつう』の人」が、それぞれ活躍する、そんなふうになれば素敵。

 高橋さんのお話を伺いながら
(でも、できそうだよねー)
と思えるモデルを感じた時間でした。

 
 私の立場からは、それを「教室」「学校」というミニコミュニティからその風景をみたいな、と思うのでした。


 企画運営のサスティナビリティセンターの方々、ありがとうございます。 

 

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