■「足裏の感覚で瞬時に読み取る」
対話しながら、対話について考える。
そんなコミュニティで学ぶ機会を得ました。
運がいい。
その初回のミーティングの中で、スピードスケートの選手である小平奈緒選手の言葉が出てきました。
「氷と対話する」
その言葉がなんとも印象的でした。
「氷と対話する」
普通に考えれば、氷は「対話する」相手ではない、ですよね。言葉で「対話する」となれば。
何度も何度も苦しい練習をして、ずっとその『氷』と関わってきたからこそ出てくる言葉なんだろう、いや感覚なんだろうと思います。
その『氷』、きっと小平選手にとっては、パートナーであるのかもしれないけれど、それ以上に何度も「ケンカ」してきた相手でもあったと想像できます。
そんな相手から、ふっと感じる感覚。
そういうのも、やっぱり対話だと思えます。
というか、そんな経験、経験からくる体感みたいなベースを感じながらできる「対話」、なんかすてきだなあ、と思います。
記事からの引用
なぜそういう文言になるかというと、氷というのは、力を加え過ぎると割れてしまいます。例えばアイスピックで(氷に)力を入れてたたくと割れてしまいますよね? そのように氷が割れないように、1ミリのブレードで力を加えるのですが、すると氷も陸上のタータン(陸上用のトラック)のように跳ね返ってくる瞬間があります。それは下から(反発力が)突き上げてくる瞬間なのですが、それを足裏の感覚で瞬時に読み取らなければいけないんです。それを過ぎてしまうと氷が割れてしまうので。氷が割れてしまうということは、ブレードが埋まり込んでしまうことにつながってしまうのです。
引用終わり
「足裏の感覚で瞬時に読み取る」
もはや、理解ではないんですよね。