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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■共に場をつくる

 「分からせたい、では対話にならない。分かり合いたい、だと対話になる」

受取手が場をつくる」

 

 そんな話題が先日、私が参加する学習会で出ました。

まさにまさに。

 

 学校なんかでも(うちの職場ではほとんど出てこないですが)、よく

「話を聞かせる」

とか、

「話を聞く態度を…」

なんて話が出ることが、あるような。

 

 でも、そんなスタンスの人の話を、自分だったらあまり聴く気にならないのが正直なところ。

 

「伝えよう」とするあまり受取手の知識、関心、感情なども含めた前提を無視してしまう(もしくはそこをはなから考慮していない)場合って、けっこうあるよね、と気付くに至ります。

 

 話を聞いている「風」な態度を聞き手に求めることは、むしろ「話を聞く(受け取る)ことなんか実は求めていないんだ」ということを誤学習させてしまうことにもなりかねないな、と感じます。

 

 聞く価値と必要があり、一緒に場をつくりたいと無意識にも感じる関係性の中に,話し手と受取手の関係が成立するんだよな、と思います

 

 話し手と受取手、両方。

 共に場をつくる。

 

 そこをもう一度、確かめながら、また子どもたちや職場の仲間と向きあいたい。