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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「点線」くらいでいい

 ■「点線」くらいでいい

 

  学芸会では獅子舞(ここでは獅子振りといいますが)をします。今までは、3年生以上で行っていましたが、今年は、高学年の人数が減ってしまったので、1年生から6年生までの全員で行います。

 

 地域の方々にも、お手伝いいただいて、今練習をしているところなんです。

 

 獅子、締め太鼓、大太鼓、篠笛、チャッパと役割があります。

 お試し体験期間も入れながら、子どももたちに希望を聞いて、希望通りになるように役割を決めました。

 

 練習しながら、地域の方も、その輪の中に入って頂きながら練習をします。やっているうちに、

「ちょっと獅子もやってみたいな~」

と大太鼓担当の子が言ってみたり、

「締め太鼓もやってみたい」

とか獅子役の子が言ってみたりします。

 

 私は、

「そう?やってみなよー」

と言います。自分の役割以外もやってみることって、けっこういいことだと思うから。

学芸会の本番は自分の役割で演じるのだから、それを練習すべき、という考えもあるかも知れませんが、私はあんまりそんなふうには思わなくて。

「やりたいなら、やってみたら?」

と思っています。

 

 いろんな役割をやってみる、やってみたいっていいじゃない、って思うから。ものごとを、そんなにはっきりくっきり分けたり区切ったりしないで、その境界線は「ぼやかした」ほうが、トータルではいい感じになることが多いのでは、と思っているので。

 

 線で区切らすに、点線くらいでいいな。余地を残す、そんなスタンス。