■『ああ、揃っていないからいいんだ…』
今日は、明日にリハーサルを控えた、学芸会練習でした。
演目の一つ、子どもたちのダンス。
その様子を、この日見えていたスクールカウンセラーさんが見ていてくれました。
子どもたちが、演技が終わった後に、そのカウンセラーさんが子どもたちと私たちにコメントをしてくださいました。
そのコメントは。
「私が学校の先生だったとき、ダンスというのは揃っているのがいいんだ、と思っていました。でも、今日、みなさんのダンスを見ていて、『ああ、揃っていないからいいんだ…』と感じました。そう感じられたのははじめてです。皆さんのダンスは、一人ひとり違っていてそこに自分らしさ、というのを感じることができたんです。同じじゃない、そのことのよさを皆さんの様子から感じられてうれしかった。皆さんは何より、楽しそうだった。」
ああ、私はこのコメントを聞いて、本当に嬉しかったんです。
私たちは、子どもたちに一言も、
「ここをこうしなさい」
「揃うように、ここをこのように」
などと、一度も言ってきませんでした。
1年生から6年生までの全校で20人に満たない人数でやることもそうですが、それ以上に、「楽しい」を大事にしてきたからです。
「自分たちが楽しむことで、見る方々も笑顔にできるよね」
「だから、私たちが何より楽しく練習しよう」
とやってきたから。
それが、伝わったのかな、と思って嬉しくなったのでした。
みんな同じ、ではなくて、それぞれの色を出そう、みんなと一緒に自分のダンスを楽しもう、そういうふうにできたら、やっぱり楽しい。
本番は、お客さんと一緒に楽しもうね。
「楽しいね!」って気持ちを、みんなで揃えていけると、楽しいよね。