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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「やってみたいんだけどー」って大切にしたい

 来週からは、地域の方々をお迎えしての獅子ふりの練習が始まります。なのでこの日は、ちょっとその準備、ウォーミングアップを子どもたちと。

 

 練習前の午前、ある子から、

「もっちゃん、篠笛やってみたんだけどー」

って話をされました。

 

 やってみたい、という気持ちはやはり大切にしたい。

「そっかー、じゃあ、やってみるかー。」

と。

「全体のことのあるから、獅子のほうもやったり、下級生に教えながらでもいい?」

と聞くと、

「うん!」

と。嬉しそう。すぐに職員室に篠笛を取りに来ました。

「休み時間に○ちゃんに教えてもらおうっと」

と。

 

 そんな出来事もあったから、午後からの全体練習ではあらためて、役割の確認から入って、「今のところ」を子どもたちと合意。中には、これとこれ、とりあえず両方練習をしておく、という子も。あとは練習しながら子ども同士や子どもと私たちとでやりとりしながらちょうどいいところをだんだん決めていく、そんなプロセスにします。

 

 はじめから決めすぎない、から、対話が生まれるなあと思います。

 久しぶりの練習では、昨年度末に6年生から獅子の動きを教わったばかりの3年生が喜々としてとして、そしてとっても優しく、1年生メンバーに教えていた姿。それに、篠笛チームで集まって、

「ううー、音がでない~笑」

といいながらも上級生と一緒に輪になって練習するその子。

 

 そういうプロセスに、なんかお宝があると思うのです。

 

 それぞれの「やりたい」をお互いで大切にし合い、その中で、みんなの「やりたい」につなげていけるといいな、と思います。