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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「ウェットランド食堂」

 本日は、地元の小中学校の一斉授業研究会でした。

 市内各地の会場に分散して学び合います。

 

 私は、その中の「へき地・分校教育研究会」というところに参加。

 若い先生の、実に丁寧な授業を参観させていただき、

(いいなあ)

と思いました。

 

 

 

 そして、午後には、近くの、石巻・川のビジターセンターというところでワークショップを通して学ぶ機会。

 

kawatouminovisitorcenter.jp

 

 行ったのは、「水鳥たちのウェットランド食堂」というアクティビティ。

www.marinelearning.org

 

 (ああ、やっぱり、『湿地』みたいな境界線だからこそ、多様な生物が生息できるんだなあ。そして、その多様な生物が生きていけるから、またさらに多様な生物が命をつないでいけるんだなあ…)

ってこと。

 

 境界線。

 

 思い返してみると,私が子どものころは、近くの川や田んぼは今のようにコンクリートになっていませんでした。そこには、草が茂っていたり泥の岸がったり、ぬかるみがあったりして、昆虫も貝もザリガニも、カエルも、魚も、それを狙う鳥も、とにかくたくさんいました。

 

 湿地とは、言わば、陸と海(川その他)の境界線。いや「線」ではなくて、境界「面」?。そこは、かなりの、陸だか水辺だか分からない曖昧な場所。

 

 曖昧なのは、工業的・経済的視点から見ると「不安定」。

 だから、すっきり、はっきり、きれいに、線を引いた方がいい?

 

 でも。

 

 曖昧な場所が、あるから、多様性が担保される。多様性が担保されるから、持続可能。

 

 

 いろんな環境、いろんな条件、そういうのが、複雑に複雑に絡み合っているから、それぞれがその中で上手に適応できる。だから不安定でありながら、安定する。

 

 

そんないろんなことを、もやもや考えた午後。

(学校の湿地になりたい…なる。)

そんなことを思いました。