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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■本当に伝えたいことを

  6年生を送る会が先週、和やかに温かく終わりました。

 

 いよいよ、本格的に卒業式に向かいます。

 

 以前から、

(なんかな…)

と思っていることがありまして。

 

 あの、呼びかけ、ってあるじゃないですか?卒業に際して伝えたいことを伝える、卒業生に言葉を伝える、それ自体は素敵なことだと思います。

 ただ、その言葉を「練習」することで、一気にそれが「予定調和」的になるのが、なんかすっきりしなくてね。

 在校生の言葉は、子どもたちに集まってもらって

「6年生との思い出というと?」

みたいなおしゃべり場面で出てきたことから作ったので、子どもたちからの言葉ではあることはあるんですが。とはいえ、「練習」するとなると、なんかそれが「せりふ」みたいになってしまわないかな、自分だけかな、そんなことを考えてしまうの…と思ってしまいます。

 

 もちろん、何の言葉も決めずに、そして「練習」もせず、では

「なんていっていいか分からない」

子もいるでしょうから、「練習」自体が悪いのではないのですけど。

 

 あ、そうか、

「一応、こうして、練習はするけどね。でも、卒業式のそのときに、もっと伝えたいことが浮かんできたら、それをいっちゃっていいんだよ。その方がいい。自分が練習した言葉で伝えたいんだ、と思えばそのことが伝わるように言えばいいよね。」

と伝えればいいかな。

 そうしよう。

 

 要は、本当に伝えたいことを自分で決める、自分で言葉にして伝える、ってことだからな。

 伝えたいことを、言葉を変えて言う子、いるかな?

 ハードル、ちょっと高いかな。

 

 いても、いなくても、どっちでもいいんだけど。伝えたいことを言葉にするんだったら。