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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■  戻れないなら、一歩前に。

■  戻れないなら、一歩前に。

 今日は、東日本大震災が起こってしまった日です。

 

 あれから、もう13年が立ったのだなあ…と思います。
 職員室で仕事をしながた、14:46に合わせて外に出て、黙祷を捧げました。

 終わった後に、一緒に外に出ていた、若い同僚の先生に、
「ねえ、震災の時って、いくつだったの?」
と尋ねてみたら、
「中2でした。」
と。びっくり。中2かあ…。

 

 

 震災で、私の生き方も大きく変わった、と感じます。それくらい大きな影響を与えた出来事でした。
 震災がなかったら、こうしていないな…
 震災がなかったら、あの人この人と出会ってないな…
 震災がなかったら、こういう考えにはなっていないな…
 震災がなかったら、…

 

 

ふむ。

 

 

 でも、あったことは、もう、なかったことにはならないし。あったものはあったもの。

 

 

 

 震災があったから、こうしているんだな。
 震災があったから、あの人この人と出会えたんだな。
 震災があったから、こういう考えに行き着いたんだな。
 震災があったから、…。

 そういうことか。

 

 戻れないなら、一歩前に。

 

 

 

 
 私がはたらくのは、学校現場。
 震災直後、誰もが感じたことは、
「命があって、ここに集えるのが、なんて大切なことなのか。」
ということ。

 

 居るだけで、もう十分OKなんだな。

 

 

 
 どの子も一人残らず、自分のもっているものを発揮して、幸せに生きる。そんな教室、学校、地域。
 微力ながら、そんなことを願いながら、自分なりにやってきて今ここ。

 

 

 その間、同じような思いをもった方々と一緒に話したり、活動したり。

 そんなことをちょっとずつ積み上げてきたこの間でした。石巻地区の方も遠く遠方の方も。

 

 

 13年たって、また新たなつながりが生まれたり、フェーズが変わって来ているんじゃないかな…と感じることがこの1年で多くなった気がします。


(あれ?なんか動き出すかも…)
 そんな予感。根拠なしですが。

 

 

 
 昨日は、震災で亡くなった、私の師匠(と勝手に思っている)方にお線香をあげにいきました。本当に、子どもたちを大切にしていた方でした。すごい、人。全然追いつけません。
 手を合わせながら、
(はい、じっくりがんばりますよ。一人ではないので。)
と伝えてきました。

 

 

 戻れないなら、一歩前に。

 
 そんな気持ちです。