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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。社会教育士。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。https://note.com/bandai_gradation/

■口伝えが最強

■口伝えが最強

 

 先日、石巻に戻った時に、そこで地域の方々の間を動きながら人が集まる場を長く作っている方と一緒にゆっくり話す機会を得ました。

 

 何している人?かと言われれば、なんと言っていいのか一言では言い表せない方なんですけど。

 

 歌、音楽で場を作る人。

 「とにかく歌えていることで十分」

と言います。

 

 地域の集会所や集まりに呼ばれていっては、そこに集まった方々と一緒に歌を歌って楽しい時間をつくる。

 あるときは、児童クラブにも言って、子どもたちの言葉を拾い集めながら歌を作って一緒に歌ったりもするんだって(これは今まで全然しらなかった)。

 まさに子どもからお年寄りまで。

 

 「ここに住んでいるとね、SNSなんかで発信しようなんて全然思わないんだよね。」

「そもそも、この地域、人があんまりいないし、ね笑」

「そして、お年寄りとか、そんなの見ないじゃない?笑」

「やっぱり口伝えが最強だからさ、ここでは。口伝えしてもらえる、っていうのがうれしいよね。」

と言います。

 

 「口伝えが最強」

 ああ、そうだなあ。

 なんか、とても大切なことを、確かめさせてくれた気がしました。

 

椅子がこんな風に寄り添っているのがいいな、と思って