■お互いにエンパワメントし合う
今日は、なんか、とても嬉しい気持ちになりました。
震災以後、その地でボランティアにも入りながら、そこから今でも地域の方々と共に様々な場をつくっているFさんからのお誘いの会でした。
「住民さん他に、ホワイトボード・ミーティング®を体験してもらう機会をつくりたいんだけど」
と提案をもらったところからの始まり。
Fさんの大きな強みは、音楽、歌。これまでもずっとギターを抱えて地域を回りながら、地元住民さんとの交流を丁寧に続けてこられている、そんなすてきな方です。
だから、
「じゃあ、ホワイトボード・ミーティング®×歌、ってことで、参加者の方々の思いやエピソードをもとにその場で『ふるさとのうた』をつくることにしよう!」
となったのでした。
ご参加の方々は、みなさん、ホワイトボード・ミーティング®は初めての方ばかりだし、地域柄年齢層も高め。その中には、私が雄勝小時代の保護者の方もいれば、当時のクラスの子もいたり。
「今日は、これ、何の会なの?」
という、Fさんに誘われたから来てみた方もいたりして、けっこうなカオス笑。
(さて、どうなるかなー)
と思いスタートしましたが、ふるさと雄勝への思いを出し合う企画会議では、それぞれから出てくるエピソードに聞き入ってしまいました。
今の、震災前の、子どものころの…ふるさと雄勝のことを聴き合うそんな時間。
「自分がこんなことを思ったいたんだ…って気が付かされるな…」
「震災のことまで話すと思わなかったけどね」
「やっぱり、ここにかえって来たいんだよね。」
それぞれの物語は違っても、同じ雄勝で過ごしてきた者同士のやりとりなのかもしれません。
ホワイトボード上に書き出された、そんな物語を、Fさんが見ながら
「うーん、一人ずつ曲になりそうですよね…」
と言いながら、ギターで試し弾きをしながら書き記したサビの歌詞は。
おかえり
うまれた まち
わたしが そだったまち
たすあって いきていけたら いいのにな
Fさんが、それをメロディ付きで歌ってくれます、私たちも一緒に。
その場にいた人たちだけが、きっと感じられる そんな空気。
この短いフレーズに、ホワイトボードに書き出されたエピソードがぎゅっと、溶け込んでいるなあ、そんなことを感じることができました。
「今日は、なんだか分からずに来たんだけど笑、なんか、みんなとこうして話せて、そして歌までできて、よかった!」
とにこにこ話してくださる方々に、私もエンパワメントされました。
参加してくださった方を、私たちもエンパワメントできたのかもしれません。
お互いにエンパワメントし合う、そんな場をつくる。
ああ、そういうことだなあ、と感じました。
ああ、ここ雄勝でやれて、よかったなあ、と私も感じました。Fさん、ありがとう。