次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「顔と顔」の関係

 今度、生活科の学習で1,2年生を連れて、近くの保育所に行きます。

 

 所長先生とは事前にお話をする機会があり、ねらいや大体の概要はお伝えしてはいました。でもあらためて、私とその他一緒に伺う予定の先生2人と共に保育所にご挨拶と打合せに。保育所に行く、というのを大事にしたかったので。

 

 実際に足を運ぶと、いいです。


 まだ、保育所の子どもたちは多く残っていて、そこで保育士さんたちと一緒に活動していました。
「おお、雄勝に小さい子たちがこんなにいるじゃないか!」
なんて思ったり。

 

 小さい子がたくさんいるだけで、華やぎます。

 

 この間、学校のフリー参観日に保育士さんに連れてきてもらった年長さんからは、その時に一緒に追いかけっこをしたからか
「あ、おんちゃんだ!」
とご挨拶してもらいました。笑


 一通り、保育所内を御案内してもらった後に打合せ。

 やはり、二人の保育士さんと学校教員は私を含めて3人。
一緒に話ながら確認をし合うって大事だなあ、と思います。

「ここはどうしましょう?」
「あ、それじゃあ、こんな準備をしておきますね。」
「へえ、保育所の子たちってそんなこともできるんですね~」
「そうですよ~、チャンスがあったら見せてあげたいな~」
「あ、今度学校でこういう催しがあるんですが、どうですか?」
「それ、いつです?いけるかな?ちょっと予定を見てみますね~」

 打ち合わせしておきたかった当日の内容についてはもちろんですが、直接顔を合わせて話していると、たくさんの周辺情報が集まります。そして何より、一緒に話した、一緒に話して決めた、というワンステップがそこにあるってことがとっても大切だなあ、と思います。

 今回、私を含めて、1,2年生の先生2人も含めて3人で伺ったのもよかったなあ。1対1ではなくて多対多、の関係。顔と顔を緩やかにつなぎ合う時間。

 「地域と共にある学校」を目指すのだって、それはシステムがどうこうではなくて、結局はお互いを「知っているか、知らないか」でしかないと思います。顔と顔の見える間柄で
「じゃあ、こうして行こうか?」
ができるのが、運用できるシステムであって、常に更新・更新していくものなのでしょう。

 顔と顔を合わせて一緒に話して決めていく、うまくいかなかったら修正する。
 人が先、システムはあと。
 何も特別なことじゃないんだな。
 どこでもやっている、やっていた普通のこと。
 

 今回は、システムがどうこう、って話でもありませんが、やっぱり直接顔を合わせて、おしゃべりしながら決めていくって大事だなあ、と思ったので。


 今週は、ほとんど会議もなく、放課後は結構ゆとりがあった1週間。

 うん、やっぱり、ゆとりがないとこういうことに、余裕をもって取り組めない。


 さて、次年度は、いかに余白の時間を生み出すか、その余白の時間にそれぞれが創造的な、楽しい仕事をする、その環境づくりがチャレンジポイントだな~。

 特別なことは実はいらないってこと。
 「特別」をなくすことだな。

 
 保育所から返るときに、玄関で、小学生の保護者の方にもお会いしました。弟がここの保育所に通っているからそのお迎えに来たみたい。
「あれ?先生たち、今日は?」
「今度、1,2年生でここに来るんですよ~、その打合せに。」
なんてちょっと立ち話。

 地域内の、学校ではない違った場所で偶然出会い、話す、こんなことも、実は意味あることだと思うんですよね。

 

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