次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■ いわゆる「授業研究会」は毎日の中でやればいいんじゃないかなー

■ いわゆる「授業研究会」は毎日の中でやればいいんじゃないかなー

 

 小規模校だから、他の学年と一緒に授業を行うこともあります。
 結果的に異年齢、複数教員の授業になります。

 これがけっこういいな、と思っています。

 先日の体育の時間。
 チーム決めをどうやったら、「みんなが楽しめるか?」について子どもたちが話し合っていました。
 チーム分けの方法も合意し、チームも決まり、いざ試合開始!となった時に、1年生のある子が
「でも…」
と言いかけます。

 もう、早くゲームを始めたい子もいる中ではあったのですが、そのつぶやきを耳にしたある子が
「ん?何?」
と尋ねました。

 1年生の子は、自分の思いを一生懸命伝えようとするのですが、なかなかうまく伝えられないところも。そこをまた他の子が
「・・・・・ってこと?」
と確かめると、
「うん!」
と。
「OK、じゃそこを気をつけてやろうね!」
ってゲームがスタートしたのでした。

 
 その後、職員室で一緒にその時のことを話題に同僚の先生と短時間話しました。
「あの場面で、あの子がいったことがよかったよねー」
「そして、Aちゃんがいいタイミングで翻訳してくれたのも良かったなー(^^)」
「ああ言う時間、タイミングって大切だねー」
「だねー」
「Aちゃんにそれ伝えたいね~、あれは彼女、さすがだな~って思った(^^)」
「おお、なるほどー」
みたいな、本当に短いやりとり。

 でも、こういう時間は、「私たちは子どもたちの育ちをどうみるのか」(大げさかも、ですが笑)ってことのベースを作っていく、とっても大切な時間になると思っています。手段ではなくて、目的を共有するやりとり、具体的エピソードとそれに伴う感情の共有。


 一緒に授業をした同僚の教員同士でやりとりする、短いフィードバックの積み重ね。学校教育目標が目指すイメージだったり、一人ひとりの先生が
「こんな先生になりたいんだよね、私は…」
を伝え合えるベースができて居れば(できるように少しずつ積み上げていけば)いわゆる「授業研究会」もこれでいい、と思っています。

 むしろ、こっちのほうがいいでしょ?と思います。

 一緒に授業をして、目の前の子どもと自分たちのよさを伝え合いながら、次のチャレンジを意識する。むっちゃ、自分事!。毎日できるし、何より楽しい(^^)。

 
 「授業研究会」の在り方も、そもそも、から考えていいよね、と思う。今まで通り、がベスト、というならそれでもいいけど。


 少なくとも私は、その時間の子どもや先生のハッピーにつながるようなことを小さく小さく、みんなで積み上げていきたいと思う。そうすると、学校は、ぐんぐん楽しくなると思うなー。子どもにとっても大人にとっても。

 
 いわゆる「授業研究会」は毎日の中でやればいいんじゃないかなー。これが私の今の意見。
 昔むかし、
「校内研究の研究主題は『学校教育目標』がいいんじゃないですか?むしろそうあったほうがいいのでは?」
と言ったら、
「ありえない」的なことを当時は言われたけど。
 でも、その感覚はでも同じなんだなあ。

 

 

f:id:motoryou:20200209125046j:plain