今年度から、地域の社会福祉協議会主催の「地域福祉推進委員会」が学校を会場に開かれています。
学校で、この会議が行われ、その中に学校の職員も参加させてもらっていることに意味を感じます。
地域福祉における地域の願いや課題、それと学校教育との関連を考えるよい機会にもなています。子どもたちの学びとどうつなげていけるか、いきたいか、話し合いに参加させていただきながら、考えています。
校長先生も地元の方なので、各推進委員さんのお話しされることはよく分かっていらっしゃるし、学校側でも地域の方々と共にありたい旨をお伝えし、理解し合ういい場になっています。
過疎化高齢化の進む本地域。
「学校さ、寄りたくても、アシがねえんだよねえ…」
学校に行きたい、学校の様々な催しに参加したいと思っていただいても、統合統合を重ねた結果、学区が広くなってしまった現在。地域のお年寄りが学校に来るための交通網が大きな課題です。
学校評議員会でも同じような話題が出ています。
「子どもたちと関わりたくても、アシがない」
実はこれは学校側にも同じような課題意識があります。それは、
「もっと地域に出て活動したいが、そこにいくまでの手段がない」
ということ。
バスを借りるといっても、その都度お金を準備することはできません。
なかなか、難しい課題です。
この会議が終わってから、社会福祉協議会の方々としばらくの間、おしゃべりをしていました。その時に思いついた妄想(笑)
「出張学校」「出張教室」
この地域は、漁村部なので、学区はいくつかの「浜」に分かれています。以前は、その浜ごとに学校があったわけです。今では、その浜ごとにけっこう立派な集会所があってそこに地域のお年寄りも集まったりして交流会なんかもしているわけです。
学校は統合になってしまったから、
「地域に子どもの姿が見られないんだよね」
という話になっています。
だから、「出張学校」笑。
子どもたちは、全員、スクールタクシーで登下校しているから、日によって、学年によっては学校で降りないで、そのまま地区の集会所に行ってしまう。そこで1日、集会所を学校にして勉強するってこと。子どもも担任も1日そこで、普通に国語や算数をして、そのままスクールタクシーで帰る…そんな出張学校。
地域のお年寄りも、そこでいつも通り過ごしてもらう。場所が学校か集会所かだけの違いで、他には何も特別なことはなしでOK。教員も子どもたちも地域の方々と顔なじみになるし、地域の方々も気軽に子どもたちと接することができる。
子どもたちも、地域に出向いてそこならではなの学習もじっくりできたりする。
スクールタクシーをそのまま使うから、「アシ」の問題もなし。
細かな課題はあるにしろ、これ、面白いと思うんだけどなあ。
できないことないんじゃないかなあ…と妄想しています。
学校を、教室を飛び出しちゃえばいいんだってこと。
地域がまるごと学校だ、みたいな感じ。
ほら、『ダンプえんちょう、やっつけた』のわらしこ保育園が、まち中を園庭にしていたみたいに!
ありじゃないかな…。