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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

くっそー、コロナめ!ではあるけれど。

 「学ぶ」という点で「学校」と「家庭」・「勉強」と「遊び」境目をだんだん無くしていく。

 臨時休業日もこれだけ続くと、休業が臨時なんだか登校が臨時なんだか分からなくなってしまう。
と同時に商店や会社のを経営などなど保護者の方々のお仕事の方はどうなっているのか…と気になることもたくさん。

 とはいえ、私が今しなくてはならないことは、子どもたちの「学び」「コミュニケーション(社会活動)」「ケアとセーフティネット」(これは武田緑さんが書いていた「学校がもっている機能」)だと思うから、まずそこに注力したい。

 「学び」については、まずは子どもたちが主体的自立的に学べるためのプロセスつくりとサポート。本校で言えば一クラス10人以下なのだからやれそうなことは広がる。
 学校に基本来られないのだからそこがなかなか難しいが、それを前提として考えないといけない。

 だから、「学校の学びと家庭の学びは連続した1つのもの」だとのとらえ、を学ぶ主体の子どももサポートする私ももつ必要があるだろう(宿題とか、そういうやらされるものじゃないんだよってこと)。もちろん「なぜ学ぶのか」というメッセージもその時々に応じて様々な方法、伝え方行いエンパワーし続けていくことは欠かせない。「学ぶのは自分、先生はガイド」そういう感覚を子どもたちがもてるようなプロセスをこの状況下でも、作っていけたらと思う。


 担任をしていたときに、1年間ほどイエナプラン教育から学んで週単位の個人課題を立てて個々が学習を進める「ブロックアワー」(自立チャレンジ、という名前でしていたけど)にチャレンジしていた年があった。それが再度担任復帰でき、こんな状況になったけれど今はその経験がなかなかいいストックになりそうな予感がしている。

       
 自立チャレンジカードは1週間単位。

〇週ごとにこなす課題が教科に分けて可視化
〇教科書を使った予習の手順表を単元ごとに。(「単元学習の手引き」として別紙)
〇週の時間割表(予定表)も付けて、ある程度見通しをもてるように
〇自由裁量のワクワクメニューも追加できる。
〇週の学習の振り返りコメント欄
〇その他

 本来ならば、学校で「自立チャレンジ」の練習を一定期間やっておくことがベターではある。しかし今の状況では、電話連絡や時々会えた時などに個々にサポートしてくしかない。学校が再開したら、クラスの仲間と一緒にこの練習を即開始するつもり。教室にとどまらないで
「校内の好きなところで、自分の学習を進めてみよう。困った時には来てね。」
くらいなことも続けてすると、仮に再度「休業」になったとしても備えはある程度できるだろうから。場所が学校か家庭か、の違いだけになるのが理想。(友だちに会えない、のが子どもにとってはとっても大きいのだけど。そのための手立ても考えておかないと…)
     
     
 欲を言えば、その期間の中で、
「離れていても、一緒に学ぶ仲間がちゃんといるんだ」
という気持ちを感じられるところまでできたらいいな、と思っている。

 オンラインはまだやれる環境は整ってはいないけれど、この部分が進展していると、それも効果的なツールの1つになってくるかなあ、と思う。


 それから、知人から「チャレンジ100」というカードを教えてもらった。10×10で100ますを作っているカード。そのマス目の中に、例えば
「きゅうりを切ってみる」「朝日を見る」「6文字の国を探す」「1分間ぼーっとする」「しかのうんこを見つける」「紙飛行機を10mとばす」などなど、100のおもしろミッションがあってそれができたら色を塗っていく?みたいなもの。

 これについておしゃべりしていたら、
「あ、これご当地バージョン作ったらおもろいかも~」
「げらげら笑いながらできるといいよね~」
「んだー!」
「こんなの無理~とかいいながらそれでもやってみたり!」
「子どもの方がぜったいうまいやつあるよね~」
「だいたい、このミッションを考えるのがオモロイ!」
「これ、家庭でやるのもいいけど、学校が再開してからも継続してやるといいよね。バージョン1とか2とかって。」
「子どもたちがつくるようになるとおもろい!会社活動とかで。」
「遊びの中に学びがある、学びの中に遊びがある、みたいになるよね~」
「そもそも、遊びも学びも変わらないよね~」
「学校のせんせいって、こういうとき『漢字練習10こ』とか書いちゃうんだよねえ笑」
「遊びは学び、学びは遊び!」

 

 このコロナ期間。
「くっそー、コロナめ!」ではあるけれど。

 それでも、「学ぶ」という点で「学校」と「家庭」・「勉強」と「遊び」境目をだんだん無くしていく、そんなことを必然的にしなくちゃいけない、そんな機会にもなっていくんじゃないかな、と前向きに考えてみる。


 焦らず、「ゆっくり急いで」そんなチャレンジをしたいな。


 お?いいこと思いついちゃった!自分用の『チャレンジ100!』つくればいいじゃん!

 

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