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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

透明シート

 スーパーにて。

 

 コロナウィルス感染予防のため、レジの方と自分の間には透明シートがぶら下がっています。

 まあ、仕方がありません。

 

 透明シートを挟んでの、コミュニケーション。

 

 先日、あるスーパーでのこと。

 

キャシュレスカードを使って支払いをしているんですが、代金に対してカードの残金が十分残っているか、ちょっと心配でした。それで、つい、すごく小さな声で

「あれ…足りるかな…」

みたいにつぶやいたんです。

 

 カードを、「ぴっ」ってやってもらったあと、レジの表示が「0」ってなったので、心の中で

(おお、セーフ…)

って思いました。その時、レジの方が、透明シート越しに

「大丈夫でした。」

とにっこり笑ってくれたんですね。

 

 それだけなんですが、とっても嬉しかったんです。

(あ、聞いていたんだ…)

と思って。

 

 なんともなしに発した、小さなつぶやきを拾ってもらった、そしてそれに対してリアクションを返してもらったということ。

 

 レジの方は、不足がなかったので、聞こえていたにしろ、そのままにしていても「問題はなかった」のです。それでも、

「大丈夫でした」

と声を掛けてくれました。

 

 一歩、こっちに乗り出してくれたってことだと思います。

 

 

 コミュニケーションを遮断するのは、透明シートではないんだな、と思ったそんな出来事。

 

 なんとなくうれしい気持ちで、帰りました。

 

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