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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。社会教育士。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。https://note.com/bandai_gradation/

「たくましく生きよ。」

 小中併設校の本校の校訓は「たくましく生きよ。」

これは、震災の経験をもとに当時の中学校の校長先生がつくってくださいました。

以来、学校教育目標とともに、いやそれを端的に一言で表すものとして、この言葉を大事にしながらあらゆる活動を積み上げてきたと感じています。

 

 「たくましく生きよ。」その願いとするところは

「どのような状況下であっても誇りをもち、自分の人生を大切にして、前向きに生き抜くこと」。

 

 どのような状況下であっても、というのは震災であったり今のコロナ禍であったりという、社会的な大きな出来事ももちろんそうですが、日常の一人一人の出来事においてもまったく同じです。

 

 自分が楽しいこと、自分がチャレンジしたいこと、そんなことに楽しみながらやってみる。うまくいかなかったらもう一度やってみる、やり方を変えてみる、誰かに手助けをお願いする…そんなことも全部「たくましく生きよ。」マインドだと思っています。

 

「たくましく生きよ。」は数値では表せません。数値で表せるものも、いくつか集積してその総体を成すことはありますが、「たくましく生きよ。」自体は数値では難しい。他者と比べてどうこう、ということもできません。

     

 そういうこともあって、小学校の通信表はオール記述式にもなっています。極小規模校だからできることではありますが、けっこうこれは気に入っています。担任陣が作成するクラス運営計画にも、子どもたち一人一人の強みとそれを活かすために視点を書き込んでいくようにしますが、それも視点はその子の、「たくましく生きよ。」がもっともっと発揮されるようにするには?です。

 

「〇ちゃんって、こういうところ、ほんとすごいよね。」

「〇くんって、実によく見て入るんだよね。あの時はさ…」

みたいに、職員室の先生たちとおしゃべりしながら、書類を作成するのは楽しいですね。

 

 「たくましく生きよ。」

これって、子どもたちに求めるものじゃなくて、実は私たち自身が自分に求めることなんだなあ、と思います。

       

「(私たちのように)たくましく生きよ。」

そう言えるような職員室チームだと格好いいなあ。

 

 でも、その本体は、絶対泥臭い姿なんだと思うけど、それがいいんだと思ってもいます。

 

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