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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「頭が筋肉痛だあ~」

 算数は今「対称な図形」ウィーク。中盤から終盤。

 ドリルの問題を取り組んだり、教科書の問題を取り組んだり、ある程度自信がついた子は

「テストチャレンジしまーす!」宣言をして

テストプリントをやってみて自分の理解度を確かめてみたり。

 間違ったり勘違いしていたところはまたやり直して再挑戦したり。

 
 そんな感じ。

「対称な図形」をやっているのは同じだけど、それぞれがそれぞれの課題をやっている。4人の学級だから、それぞれのチャレンジにも目が届くから。かえって子どもたちの考えているところを教師が勝手に介入して邪魔をしないことの方が大事。だから基本「困ったら声を掛けてくださいね~」ってにこにこしている。

 あとは「おお、ばりばりやってるねえ!」とか「このしっとりとした空気感がいいなあ…」ってつぶやいたり、「いいいんだ、いいんだ、今分からないところを何とかしようとしてみる、困ったら相談する、そういうことに意味がある訳で…」なんてぶつぶつ言ったり。(極力子どもたちの邪魔をしないように笑)

 

 基本OKサインを出し続けるだけでいいんだと思うし、実際、彼らは本当によくがんばっているし。


 比較的算数が得意な〇くんは、テストプリントチャレンジを終え、それをチェックしたあとは、中学校の数学の先生からもらったハイレベル問題に挑戦。

 一方で算数がちょっと苦手な□くんは、点対称な図形の作図に苦戦。でもずっと諦めずに取り組んでいる。

 「はーい、じゃ、そろそろ時間なので、しゅーりょー」

って言うと、〇君が
「あー、頭が筋肉痛だあ~」「むずかった~」
と。

 そうそう、得意な子だって分からなくて困る、それを楽しんでいる姿を示してくれているのはいいな。

 苦手な子だって、一生懸命考え続ける、その点について、得意不得意なんてないんだということ。


 今すぐできること、なんてつまらないよね。
今すぐできないことに、今どうチャレンジするか、みんなでチャレンジするか、ってことなんだよ。今できないことは明日できるようにする、なる。その道をみんなで進んでいるよね、って仲間で確かめ合える場をつくることができたらいいな。


 そういう姿に私はすっとOKサインを出し続けていきたいんだな。

 

「さあ、次にいこーぜー」って。

 

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