「なんで?」「どうして?」
こう言えることが普通になるといいんだな。そしてそれが伝え合え、呼応する関係性。その深化と広がり…(あら難しい言い方になってしまったけど)素直にそれができる時とできない時があるだけで、単純に「できる」とか「できない」じゃないんだな、って思う。
何度もあれこれ関わっているうちにそれが安定的にできるようになってはいくと思うけど。そういうのが私の深化と広がりっていうイメージかな。
この日の算数は、今までで一番空気がよかったかな、と思う。
今までも、真剣さ、という面では十分と思うんだけど、今日はそれに加えて「笑顔」がたくさん生まれたから。
それは、ひとりが
「ねえねえ、そこ、困ってるの?」って尋ねた場面から。そこから、やりとりが始まって、
「うん、そうそう。そういうこと。」
「あ、じゃあ、こういうことか、わかった。」
「え?もー笑。ちがうよー、わかってないでしょー笑」
「え?じゃ、どういうこと?」そんなやりとりを繰り返していて、ニコニコしている。
一方で「うーん、わからん…」と算数好きな子が頭を抱えているから、私が「サポートする?」ってきいたら「いや、いいっす。もうちょっと考える。」と。(ほー)
教室の雰囲気がなんか温かくていいな、と思った瞬間。
難しい問題に考え込んでた子は、
「最後には、やっとわかりましたよ~」
と喜ぶし、別のある子は
「ここ、ちょっとわかりませんー」
と私に声を掛けてきた。
子どもたちの最後の振り返りサークルタイムでも「今日の算数は…」とけっこう満足できたみたい。
(なんとなく、「基本的人権の尊重」?算数の中の社会科?笑、だな…)とは私の思いつき。
次の算数で
「あのさ、この前の算数って日本国憲法ミニじゃね?」って話してみようかな。
大げさでも少しでもそう感じたんなら、伝えたっていいよね。大きなことの中じゃなくて、小さなことの中にそれが溶け込んでいるのが、きっといいんだと思うから。それを拾い出して見えるようにするのがある意味、私の役割。算数を教えること以上にそれかな。