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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

本は友だち

■本は友だち

 子どもたちには、本が好き、になってほしいなあと思っています。

 読書が好きになっていると、「きらい」と思っているよりも圧倒的にいい、と思うからです。いろんな世界への扉が広がる、そんなガイド役を多くの本が果たしてくれる、そんな気がするからです。

 だから、学校生活の中でも本との出会いを、私は大事に考えています。
朝の時間に読み聞かせをして本の内容についてちょっとおしゃべりしたり、教科の学習の関連本を教室に持ち込んだり、教科書と一緒に実際の本を使って自分のテーマについて調べてみたり。


 学期末の今は、読書指導として国語の中で「ひたすら読む」活動をしています。
前回、物語文の学習をして「人物どうしの関係を考える」ことをみんなでやっていました。その流れ。

 「選書」について一緒に考え自分が読みたい本を選んだり、図書館の中で自分が集中して読めるお気に入りの場所を選んだり。
「まずは50ページは読んでみよう。それでも自分に合わない、と思ったら選書し直せばいいよ。」
「まだ、今は合わないってことだから。」
とも伝えながら。

 自分で選ぶ、選んでよい。選び直してもいい。

 教科書に載っているような、「大人が読ませたい」(それらはいい本ばかりだと、私は思うんだけど)本をすんなり選んでくれるとは限らないし、実際そうじゃありません。読ませたい本は読んでくれない(笑)。いつか出会える、いつかもう一度出会ったときに手に取る、そんなきっかけだけでも与えられたらいいかな、と思います。今すぐ、でなくてもいいのです。
 だから、まずは紹介でとどめました。


「本はいいな」「読書、おもしろい」
そこから入らないと「読書、きらいだ」になってしまうと残念。

 この先は長いから、焦らず。


 今回の条件は「読み物を1冊読み切る」ということ。


 子どもたちがまず選んだ本。
スリル好きな子は「絶望おにごっこ」、私のお勧めを素直の受け取ってくれた子(笑)は「窓ぎわのトットちゃん」、とにかくジョジョがすきな子はやっぱり「ジョジョの奇妙な冒険」科学にはまっている子は「毒の科学」。

 その子らしい、選書。納得。


 「ひたすら読む」時間の後には、中学校の国語の先生も私も加わりみんなで5~10分くらい「読んでいる本について語る」サークルタイム。その時間もけっこう好き。
 
 子どもたちが夢中で読んでいる本を私も読んでみたくなってきます。(個人的には「絶望鬼ごっこ」読んでみたい!)そして、私たち大人が夢中で読んでいる本も、やがて思い出して
(読んでみようかな…)
と思う時が子どもたちにもくるといいな、と思っています。

 

 


「今度は、何、読もっかな~」
とある子が、スキップしながら図書館を出て行った姿が、なんか嬉しかったなあ。

 

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