次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「この話し合いが楽しかった」がうれしい

■「この話し合いが楽しかった」がうれしい

 

 10月の授業研究会は私が代表授業をすることになっていて。


 それで指導案80パーセントできたところで、職場のみんなと一緒に相談する時間をもちました。

 まずは教材文をみんなで輪読して、単元のねらいや単元計画をさっとだけ話してだいたいを掴んでもらいました。


 「発散の問いをどうしようか、って迷ってるんですよね~」
「これを考えてみたんですけどなんか問い自体長いし、子どもたち考えにくい気がして…。」
 今回は、みんなと発散の問いを一緒に考えるのをメインの目標にしていました。
 
「ちょっとこの問いでみなさんに聞いてみますね、話せるか試してみますかー」
「〇×△□〇×△□〇×△□〇×△□〇×△□というと?」

「・・・・・・・」
「うーん、ちょっとなんて話していいか困るかも。」
「ちょっと考え込んじゃうよね。」
「そもそも□□っていうのが、人によって捉え方が違ってくるし。抽象的だからねー。」
「やっぱ、そうですよね~」

「じゃあ、こうだと?〇×△□〇×△□〇×△□〇×△というと?」

 実際に、いくつかの問いで、先生たちに尋ねてみて話してもらいながら、話しやすい問いかどうかを確かめつつ。


 みんなであれこれ考えて
「この問いだと一番話しやすいかな~」
ってところに落ち着いた。
 その問いで、何人かに
「△□〇×△□〇×△というと?」
「どんな感じ?」
「もう少し詳しく教えてください。」
なんて感じで最後まで聞いてみました。

 そこから出てきた話もとても面白かったし、嬉しい内容でもありました。


 話し合いの最後には、みんなで一言ずつ振り返り。

 嬉しかったのは、何人もが
「この話し合い自体が楽しかった。」
て言ってくれたこと。

 なぜ、そうなったのかな?と思うに

〇前提をある程度揃えた上で、みんなで考えた。
〇イメージの共有ができた。
〇それぞれ自分の意見が決定条項に位置付いた。
〇誰もが同じ目的で話した。
〇サークルになって話した。
〇時間も45分で終了


 そんな感じだったからかな?

 そして、最後にみんなで一言ずつ話す場があるってことはけっこう大事だなあとも思います。
 全員が最後に一言話す場を用意することを、私は大切にしています。


 そういう場があるから、みんなで
「今日の話し合いはこうだったね~」
っていう感情の共有が図れるから。

 楽しかった、のは、このメンバーだから、というのが一番大きな要因だと思うけど。
そういう関係性をみんなで大切にしたいね、ってやってきたからでもありますね。

 

f:id:motoryou:20191006112739j:plain