■「毎日、迷います…」
先日は校内研究の授業研究会。つまり私たちがお互いの授業を参観しながら学び合う研修会でした。
今回は、大ベテランのA先生の授業を参観する機会でした。
放課後の事後検討会、今回は私がファシリテータ役を務めました。
参観者それぞれから所感を話してもらいます。小さな学校で、職員室のメンバーも10名ほどなので、一人ずつ全員から話が聞けます。各々が、授業から学んだことや気付いたことを事実、エピソードベースで伝えていく時間。私は、それをホワイトボードに書き付けていきます。
校長先生や教頭先生含めて一通り話し聴き合ったあと、最後に校長先生と教頭先生にご挨拶をいただきました。
それで、最後に
(あ、A先生にも最後に話してもらいたいな…)
と思ったので、
「では、最後ですがA先生、一言いいですか?(^^)」
とふってみました。
すると、口を開いて最初に話してくれたのが、
「毎日、迷いますね。これでいいのか、これがその子にとっていいのかどうか。いつまでも迷いはつきないんです。」
「今日は、これがよかった、と思ってもそらがいつもいいとは限らなくて。私もどんどん更新していかないといけなくて笑」
と。
それを聞いて、私は
(ああ、A先生に話してもらってよかったなあ…)
と心から思いました。
こういうベテランの先生が、そういう言葉を最後にすっと話してくれたことは、若い先生たちにとっても本当によかったな、と感じました。安心できます。
そうですよね、いつまでたっても迷うし、悩みますね。若かろうがベテランだろうが、そして校長先生だって教頭先生だって、同じ。
これがよかった、こんな成果があった、あれが課題だ…、次はどうする、どうしたらよかった…などいろいろあるかも知れません。でも、そういうことじゃなくて、
「毎日、迷う」
そういうことなんだな、と思います。それでいいし、そのことをみんなで共有すること。
そう、堂々と迷おうよ、そんな気持ち。明るく迷おう、悩もう。一緒に進もう。
小さな学校だから、毎日毎日、あれこれわいわい話せる、そんな職場に感謝感謝です。