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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■授業の振り返り

■授業の振り返り

 中学校国語の先生と一緒に、国語の授業をしています。(小中併設校なので)。
今やっている単元では、放課後毎日、その日の授業についてに30分ほど一緒に振り返りをしています。

 これが、「やっぱり」なかなかいい。

 一緒に授業を創っている、共同でやっている仲間って感じをより味わうことができます。

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若い先生なんですが、気付いたことや感じたことを率直に話してくれるので、私も学ぶことがたくさんです。
「そうだね~、あそこの「問い」で、ちょっと子どもたちの活動が停滞した感じがあったよね。問いがまずかったよねー」
「どうだとよかったかな~?」
なんて感じで話せるのがいいです。

 それに、担任である私では気付きにくくなっている子どものたちのよさにも気付かせてもらえます。

 例えば、この日は、私が
「本文で書いてあることを、この図表でも説明しているよね。ところで、君たちは、文章で理解するタイプ?それとも図表で理解するタイプ?」
なんという、思いつきの、つい言ってしまったどうでもよい問い笑。


 そうしたら、ある子は
「うーん、いや…、どっちか、というのではなくて…」
と。
 要は、説明の文章と図表とを見比べながら理解するので、ってことみたい。
あ、それはそうだよね…、どちらか一方だけ、であるはずがないですね。


 中学校の国語の先生は、そのシーンのことを引き合いに出して、
「『どっちでもない』っていえる彼ががいいな、と思いました。先生の『どっち?』という問いに対して、『どちらでもない』と自分の考えをいえること自体が。」
「そう言える関係性もいいと思いましたし。」
と。

 ああ、そうだな、それだけ、彼は自分でしっかり考えて、自分の意見、意思をきちん表現できたってことだな。

 そういうの、けっこう日常の中では、わりと普通なことだから見過ごしていたけど、そういえば、「どっちでもない」って言えるのは、つまりそういうことなんだな…と考える「機会になりました。

 やっぱり、あとからの振り返り、短時間でもやったほうがいいよな、と思いました。でもこの時間もやっぱり5時過ぎになってしまうのがなんとも…なんですが。