■「学校ではない場所」で学ぶ
機会があって、ある団体が震災以後、ずっとボランティアで行っている、主に中高生対象の学習支援を行う「学習会」の現場を見学する機会があった。
受験生のみならず、午前中から夕方まで、目的をもって学びに来ている子どもたち。
中学生、高校生合わせて20人くらいが広い会場の中、思い思いの場所で学んでいる。 会場を巡回しながら、時々質問に答えたり、脇に座ってアドバイスをする大人や大学生。
サポートが温かい。笑顔や笑い声も起こったり。
緊張感がある中でも、空気は柔らかい気がする。真剣だけどピリピリ、とはなんか違う。
休日に、朝からきてずっと勉強している子どもたち。
時々休んだりはしてはいるみたいだけど、60分や90分は、ずっと続けてやっている、そんな感じだったなあ。
「私たちに会いにここに勉強に来てくれる子もいるみたい。」
「メンタル面でのサポートも、心掛けている。」
というスタッフさんの言葉。
スタッフと生徒さん。やることの中身は違ってもお互いが真剣にその場に臨み、その相乗効果が、緊張感のある中の楽しさみたいな空気につながっているのだろうな。
あらためて、自分の居住まいを正されるような、もう一度、自分のあり方を問われるようなそんな時間になった。
そしてまた、学校だけが学ぶ場ではないこともよく分かる。学ぶ場は多様であっていい、多様であるべき、と頭では分かっていてもやはり現場にきてみて感じることとはやっぱり別。
学ぶ場は、学校以外にも多様にあるってことなんだな、と実感。