次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■放課後勉強部、みたいなもの

■放課後勉強部、みたいなもの

 太平洋側の(まさに目の前太平洋…)の本校では、雪が積もるなんて珍しいこと。日本海側の大雪は心配で、ニュースでの報道について教室で話題にしたりします。

 子どもたちにとっては、ほんの数センチの積雪でも、
「雪遊びができる!」
と大喜び。

 昼休みも校庭に出て行って、汗かいて戻ってきたりしていました。

 「放課後、せんせーもやりましょーよー!」
というお誘いの魂胆は分かっているのですが、そこで断ってはイケナイ、ので参戦することに笑。

 それが終わってからの16:00からは、「放課後勉強部(仮称)の時間」。

 学区が広すぎるので、どの子も通学バスや住民バスでの登下校。子どもによっては中学生の兄弟姉妹の関係で、遅くの便に乗らないといけない子もいます。

 「放課後残って、これやりたいです!」
という子もいたので
「じゃあ、一緒にやろうかー」
でクラスの子と始まったのが「放課後勉強部(仮称)」

 漢字検定の練習をしたり、算数のまだ未定着な部分を練習したり。
理解がゆっくりな子も練習の量が確保できると、やっぱり忘れていたり勘違いしていた内容も整理できるもの。

 1つ1つの小さな「できた」「わかった」がやはり子どもたちにとって(とくに勉強に苦手感をもっている子には)大事なことなんだなあ、と痛感する時間です。

 ここ数日、けっこうな量のプリントをやりながら、既習事項の確認をしてるA君は
「お!おれ、なんか覚醒してきました!」
「脳みそ、疲れましたー、ふー」
とか言って機嫌で18:00くらいまで頑張ってやっています。すごいな…。


 そうしていたら、他の子も
「私もやろっかなー」
って言って、残って一緒にやることに。
 メンバー、増えた笑。

「受験勉強の練習みたいなもんかなー」
なんて言いながら、今週はそんな「放課後勉強部(仮称)」がなんとなーく始まった感じ。


 もうちょっと勉強したい子が自由に集まって、学ぶ。出る、出ないも自分で決めてOK。やることの相談には乗るけど、決めるのは自分。校内スタバ笑

 

 放課後の校庭での遊びを含めると、ちょっとした「フリースクール」っぽい?(フリースクールがどういうものか、よく分からずに言ってますが)


 課題は、放課後もずっと子どもと一緒に遊んだり勉強したりするから、事務的な仕事がさっぱり進まないところなんだけど…笑。
 私が個人的に「遊び感覚」でなんとなーくやっていることだから、気楽だし
「あ、今日は会議があるから、やれるところまずやっていてね~」
くらいで臨機応変にやれるからいい。

 これは「システム化」してしまうとそれはそれで、またやりづらくなるんだろうな、きっと。

 それぞれの温度感をキャッチし合える範囲でやらないと、本末転倒になりそうだから、そこは気を付けたいな、と思います。

 とりあえず、今は、それぞれが
「やるぞー」
ってなっているみたいだから、しばらくこのまま。

 

f:id:motoryou:20201215103021j:plain