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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■2021年は…

■2021年は…


 今年は、イエナプランのコンセプト(自立と共生・8つのミニマム)をマイテーマとして手元に置き、1年過ごしてみる。

 

japanjenaplan.org

 【すること】
 □1 インクルーシブである(正直・公正、感謝、素直)
 □2 民主的な社会する(教室、職場、学校、地域、社会…)
 □3 対話を大切にする(聴き合う、尋ねる、問う、乗り越える、橋を架ける、読書をする…)
 □4 教育の人類学化(目的は「笑顔」をつくること。自分も他者も、子どもも大人も)
 □5 ホンモノに触れる、受け入れる、受け止める(目の前の「ひと、もの、こと」の現実に触れる、見る、そこから感じる、考える。そしてすべて分かった気にならない)
 □6 自由である(自己選択と自己決定。自由の相互尊重)
 □7 批判的思考をもつ(分かった気にならない。多面的にみる。振り返る、言語化する)
 □8 創造性(想像力、表現、共感)

 

 
 今年は、いよいよイエナプランのコンセプトを今まで以上に学び、実践とリンクさせながら教室を始めとする現場とつなげてみたい。

 「イエナプランは生き方そのもの」であり、メソッドではないと捉えている。

 私がイエナプランが好きな理由はそこ。自分の「今ここ」のイエナプランが創れる。誰かと共に学び合えば、一緒に創ることもできる。
 「自立と共生」を中心にして実践が揺るがない(揺らいだと感じるときこそ、学びのチャンス、と捉えるその感覚)。
 歩きながら創る毎日にしよう。


 自分や他者、社会との関係の中で歩きながら創っていく、そんな感覚が好きだ。


 今までも意識してきたこともあるけれど、こうして「掲げてみる」ことに自分で意味を見出している。旗を掲げる、みたいな。どきどきだけど。本気度を自分の中であげたい、そんな気分。

 でも、それは「覚悟をもって」みたいなものとはちょっと違って、もう少し「遊び感覚」みたいな感じ。
 自分がやってみないで(より意識してやってみないでいて)子どもたちと一緒に歩くことはできない。だからちょっとチャレンジしてみよう、そんな気分。


 子どもたちの一歩、半歩先を歩いていたい。そうすることが、「子どもから(他者からも)学ぶ」ってことにつながって行く、と感じている。

 自分が楽しく充実して生きていくことが、自分の成長につながり、それがそのまま社会での自分の役割と重なっていくこと。
 「かけがえのない自分」を自分で大事にしながら、他者のそれも同じように大切にする。それが、他者からも自分が大事にしてもらうことにもつながって行くイメージ。
 
 そんなふうに過ごしていると、やがて
「自分の楽しさは実は他者の笑顔をつくることで最大化する」
ことに最後は、子どもたちも気付いていくのではないかと思う。
 難しことかもしれないけど、きっとそうなんだな。いずれ分かる。
 

 誰かに喜んでもらえることが、実は自分の喜びだったりするんだよね。
 自分の幸せと他者の幸せが重なったときが、それが、「自立と共生」のバランスがとれている状態っていうんじゃないだろうか。今はそう思う。


 だから、自分がそこを目指してみたいんだなー。
 むむむ、難しそう…。できるのか?
 でも、そこに入ってみないと、分からないんだと思う。
 できる、できないじゃないな。
 意識してやるか、やらないか、それだけなんだな、ふう。

 
 自分自身が子どもたちのモデルの1つになれたら嬉しい。それは決して「完璧な」ものでなくていい。不十分なんだけどなんとかしようともがいている、そんなモデルとして誰かに映ればそれでいい。子どもたちも含めて、お互いがお互いのよきモデルとなって、よい影響を与え合えればいいんだと思っている。


 それが、「自立と共生」ってことじゃないかな。


 そうやって、社会って創っていくんじゃないかな、って思う。
 もちろん教室も学校も、地域も,全部「社会」。

 
 2021年の私はー

 「仕事」と「遊び」を分けない。自分の学びも子どもの学びも分けない。全部ワンパッケージで考えたい。「直感」「行動」「振り返り」キーワードにしよう。「対話」「遊び」「仕事(学習)」「催し」をリズミカルに回すプログラムデザイン。

 もちろん、そんなにうまく行くはずはない。頓挫したり失敗したりすることもきっと多いはず。それでいのだ。
 1年かけて、メンテナンスしながら創っていく、そんなプロセスを創って行くこと自体に意味がある。

 
 肩の力を抜いて、飄々とやることにする。

 

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