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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「へき地小規模だったからこそ」

 

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 「へき地小規模校で(も)よかったよね!」

って、大きくなってからも思える、そんな学校生活を子どもたちと一緒に創っていきたいな。

 

 さて、そのためには、やっぱりそれなりの結果がないといけないわけで。

「ああ、自分はすごく成長できたなあ!大変なことだってもちろんあったけれど、十分チャレンジできたし、これからもやれるって思えるようになったな。」

「頑張れる自分にも気が付けたし、自分にはまだまだ可能性があることも分かったし。」

「一緒に学んだ友達や地域の方々とも、いい関係ができて、助けたり助けられたりしたなあ。やっぱり一人で生きてるんじゃないってことが分かったなー。」

「だから、私も隣の誰かの役に立てるように行動したいし、そのためにもしっかり学ばないと!(^^)」

「私が住んでいるこの地域。人は温かいし、自然は豊かだし、何より思い出がいっぱいできた。まあ、不便なことだってもちろんあるんだけど、それはどこに住んでも同じこと。だから大きくなってもここで過ごしたことを大切にしたいな。」

 

 こんなふうに感じてもらえたら、私は嬉しい。

 こんなふうに子ども自身が感じられるような、環境やプロセスをこっそり整える、もしくは子どもたちと一緒になって創る、そんなことができたらいい。

 

 小規模校だったり、学級の子どもが少なかったりすると、ともすると「余計な手出し」「お節介」をしてしまいがち。

 

 「先生は何もしてくれない」と言われたり思われたりするのは、教師にとって不安材料だから。だから少なくとも、「何かをする」ことで安心を得ようとすることもある。

だから「敢えて何もしない(ようにする、見える)」のは覚悟がいると言えばいる…。

 

 何もしません、結果も出ません、子どもたちも成長実感を得られません…ではそれは・・・ですよね。

 

 だから、「テストの点数」という分かりやすいところに特化しやすくなってしまう、というのもあるでしょう。それはテストの点数なんてどうでもいい、というではないですけど。

 

 子どもたちの「自立」と「他者との共生」の根幹。それがどんなものなのか、見えるようで見えないものだけど、

「自立とは?」「共生とは?」

って常に問い続けて行く中で、子どもたちと毎日を創っていくしかないなあ、と今は思います。

 

 結局は、へき地小規模校であろうと、そうでなかろうと同じことなんだな、とは思います。

 

 とは言え。

 

「へき地小規模だったから仕方ない」

じゃなくて、

「へき地小規模だったからこそ」

な毎日を創るプロジェクトを、彼ら彼女らと創る、そんなの楽しいしワクワクするよなーって思う。

 

 大風呂敷みたいだけど、それをみんなですれば面白いじゃないか?って思うなー。

 

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