極小規模校で教員をしていると感じることだけど。
子どもが学校を欠席したりすると、極端な場合、だれも子どもが来ない、って状況も生まれるわけです。
そうなると、感じるのは
(ああ、私たちは子どもが学校に来てくれているから、ここにいられるんだよね)
ってこと。
この感覚は、震災直後にも感じたことです。「あたり前」のことが普通に続いていくと、「あたり前」の大事さがだんだん霞んでいくこともあるなあ、と。
子どもたちがいて、そして学校を信頼して子どもたちを送り出してくれる保護者や地域があって、僕らの仕事は成り立っているんだ、ということ。
そうか、「信頼」なんだな。
人と人との間にある信頼。
そして感謝、だな。
一気につくれるものでもなく、お金でかえるものでもない。うまくいくことも失敗してしまうこともあるんだけど、それでも「共につくる」を諦めないで関わり続ける、そのプロセスの中にそれってだんだん、少しずつ積み重なっていくんだろうな。
100パーセント成功なんてないから、うまくいったようでうまくいかない、うまくいかないようでうまくいっている、そんな物事のいろんな面を、あっちから見てこっちから見て、丁寧に創っていくそんな感じかな。
木像の周りをぐるぐる回りながら、誰かと一緒に彫り続けていく、そんなイメージ。
4月もそろそろ終わります。
ここからが、大事。
いろんなパートナーの方々と一緒に、丁寧に彫り進めたいな、と思う。