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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

そんなもんなんだな。

■そんなもんなんだな。

 

 ある話を聞きながら。

(ああ…)

と思い出したことがありました。

 

 あるクラスの子が、

「せんせーだと、なんか勉強しやすかったんだー」

と。

「へえ?どういうこと?」

って尋ねてみたら、

「あのさ、だいたい、『さて、緩やかに始めていきましょうか~』って感じで、勉強に入るじゃないですかあ。あれだと焦んなくていいんですよねー。」

と。

「ほお…、それで?」

「『はい、始めますよ!』とか『起立!』とかってなると、なんか焦るんですよねえ…。今考えていたこととかやっていることとか、『あ、はやく終わらせないと…』みたいに。」

 

 

 なるほどなあ…と思いました。

そんな小さなこと、なんだな笑

 

 確かに、私は授業の始めも終わりも、いわゆる

「起立!これから~、礼!』

なんてのはしません。必要性を「私は」感じないから。時間もったいないし、それで注意しなくてはいけなくなると始まりからいやですし。


 最初は、子どもも

「あれは、しないんですか?」

なんて聞くけど、反対に

「いる?」

って尋ねると

「いや、…」

って言うから笑。

 

 じゃ、いいよね、ってことで。

 

 

 一緒に学ぶ私と子どもたちの間で

「さあ、始めようか!」「そうだねー」

と気持ちが一致すればいいわけで、それも、全員同時に必ず、でなくてもいいし。

 

だから「さて、緩やかに始めましょうか。」になるわけで。私の場合は。

 

 終わりも、

「じゃ、そろそろ区切り付ける?」
「そろそろ終わりにしようかー?」

て感じになります。

 

 

 そんなふうにやっていると、子どもたちから

「あと○分ですよ!」とか「せんせー、あと何分?」

みたいに(早く終わんないかなー)みたいなことはほよんど言われなくなりました。
(ずっと前は言われたりして、いらいらしたこともあったなあ…)

 

 あ、そういえば、この前

「あと何分くらい?」

って聞くから、

(あら?早く終わりにしたのかな??)

って思ったけど

「10分くらいかな?」

ってこたえると、

「やった、ここまでやれる!」

ですって。

 

 

 そんなもんなんだな、と思いました。

 

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