■そんなもんなんだな。
ある話を聞きながら。
(ああ…)
と思い出したことがありました。
あるクラスの子が、
「せんせーだと、なんか勉強しやすかったんだー」
と。
「へえ?どういうこと?」
って尋ねてみたら、
「あのさ、だいたい、『さて、緩やかに始めていきましょうか~』って感じで、勉強に入るじゃないですかあ。あれだと焦んなくていいんですよねー。」
と。
「ほお…、それで?」
「『はい、始めますよ!』とか『起立!』とかってなると、なんか焦るんですよねえ…。今考えていたこととかやっていることとか、『あ、はやく終わらせないと…』みたいに。」
なるほどなあ…と思いました。
そんな小さなこと、なんだな笑
確かに、私は授業の始めも終わりも、いわゆる
「起立!これから~、礼!』
なんてのはしません。必要性を「私は」感じないから。時間もったいないし、それで注意しなくてはいけなくなると始まりからいやですし。
最初は、子どもも
「あれは、しないんですか?」
なんて聞くけど、反対に
「いる?」
って尋ねると
「いや、…」
って言うから笑。
じゃ、いいよね、ってことで。
一緒に学ぶ私と子どもたちの間で
「さあ、始めようか!」「そうだねー」
と気持ちが一致すればいいわけで、それも、全員同時に必ず、でなくてもいいし。
だから「さて、緩やかに始めましょうか。」になるわけで。私の場合は。
終わりも、
「じゃ、そろそろ区切り付ける?」
「そろそろ終わりにしようかー?」
て感じになります。
そんなふうにやっていると、子どもたちから
「あと○分ですよ!」とか「せんせー、あと何分?」
みたいに(早く終わんないかなー)みたいなことはほよんど言われなくなりました。
(ずっと前は言われたりして、いらいらしたこともあったなあ…)
あ、そういえば、この前
「あと何分くらい?」
って聞くから、
(あら?早く終わりにしたのかな??)
って思ったけど
「10分くらいかな?」
ってこたえると、
「やった、ここまでやれる!」
ですって。
そんなもんなんだな、と思いました。