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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。社会教育士。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。https://note.com/bandai_gradation/

■やっぱり、そうか

 ある物語を子どもたちと読んでいて。

 

 こんなシーンがあった。

 

 

 

「たいくつかね。ねてばかりいるから、いつのまにか、おまえの目も白くにごってしまったよ。今日のジャンプなんて、元気がなかったぞ。」

 おじさんがのぞきに来ていった。じんざが答えた。

「そうともさ。毎日、同じことばかりやっているうちに、わしはおいぼれたよ。

「だろうなあ。ちょっとかわってやるから、散歩でもしておいでよ。」

 

 

 

 ここのところで、ふと、子どもたちに聞いてみたいことが浮かんだので、ちょっと尋ねてみた。

 

「ねえ、ここでのさ、おじさんの言葉なんだけどさ。」

「『だろうなあ・・・・・』って言ってるじゃない?ここなんだけどさ・・・」

「もし『そんなことはないよ、もっとがんばれるよ』なんてふうに励すことも考えられると思うんだけど、」

「君たちがじんざだったら、どっちの言葉がいいの?」

 

 

 子どもたちは、けっこう、瞬時に

「そりゃあ、『だろうなあ。』のほうですよ~、だって…」

 

 

 (そうか、やっぱりそうだよね…)

と思った瞬間でした。