今年は1,2年生をみています。
学区が広いので、子どもたちはバス通学。それで、低学年の場合は、バスに乗せるところまで教員が付くことにしています。
バス停の前に小さい公園がありまして。
そこに、小さな雲梯と滑り台が合体したようなものがあるんです。(ちょっと想像できないかもしれませんが…)
1年生のAくん、はじめはその雲梯に登る3段ほどのはしごに登ることはするんですが、雲梯を掴んで自分の体を宙に浮かせるというか、自分の体重を足で支える状態から腕でぶら下がる状態に変える、そんなことが怖かったのでした。でも、なんか
(ぶらさがってみたい…)
って気持ちはあるみたいで、だから私に
(支えてよ!)
ってメッセージを送ってきます。なので、私もそのたびに、彼を支えて…ってことを続けていたんですね。
あるときから、今度は、雲梯(長さにして150㎝メートル弱なんですが)の先にある、滑り台の踊り場にいく、という新しい目標ができたようでした。
それで、今度は私に
(支えて、自分の足をあっちの踊り場に届かせてくれー)メッセージ。
そころには、A君も、はしごからぴょんとやってちょっとの間、自分の体重を手で保持できるようになったので、私も、そこから彼のお尻を支えながら足を滑り台の踊り場に届ける、そんな手伝いをずっとしていたのでありました。
ところが先日。
ちょっと活発な、B君がきて、Aくんと一緒にそんな遊びを始めたんですが、B君、
「できるかな~?」
と言いながら、雲梯にぶら下がったまま、ぐいっと自分の足を引き上げて、直接(私のサポート無しで)滑り台踊り場の「終着点」へ!
それを見たA君、自分もやりたい、と思ったのでしょう、今度はサポートしようとそばにいた私に
(下がって!)
と。とはいえ、私は
(まだ、無理でしょ~)
と思っていたので、下がりはしたものの、いつでも手が出せるところに。A君もまあ、若干心配だったのか
(それくらいでいい)
みたいな表情(笑)
いくぞー、みたいな表情のA君。おいおい大丈夫か~みたいな私。
びゅーん。
体を前に振りだして、片足をがしっと「終着点」に掛けました。
わ!
(落ちるかも!)
と思った私が手を出そうとすると、
「待って!!」
と。そうはいってもやばいでしょ、と思った私は、まあ、彼に触らないようにして、彼のお尻の下30㎝に手を出し、セーフティネット。
A君は、そこから、ぐいっと手に力を込めて、お尻を下にした「弓なり」(でいいのか?)になった状態から、体を引き上げて無事、滑り台の踊り場に腰を乗せたのでありました!
おお、Aくん2.0!!
なんと!!すげー!!
むっちゃ、うれしかったのでしょう、その後、本当に20回くらい、ヘトヘトになるまでそれを繰り返していたのでした。
「疲れたんじゃないのー?もうやめたら~」
って言ってもね。
それに、私には、何度も
「下がって!」
と言いながら笑。
あのときのAくんの顔、本当によかったなあ~(^^)。
ウォッシャー!!!って感じ。
子どもって、あるとき、突然、ひょいっと前に進んでいくんだなあ。
余計な手伝いは、いらない、しない方がいいな。
私以外、あ、一緒に見て喜んでくれたB君とS先生以外、訳分からん状況説明ですみませんー。